#2-10 値嵩ハイテクバブル発生中


木曜日の朝、パラジウム高騰で、一部のコンデンサーで採算が悪化していると報じられた。 しかし、もっとも影響が大きいと思われる村田製作所は上昇を続けた。この時、私はハイテクバブルが起こりつつあるのではと感じた。 80年代、後半に建設ならなんでも買うという大建設相場があったが、今回は値嵩ハイテク株ならなんでも買うという状況であり、主役は建設から値嵩ハイテクに移ったが、投資家の行動は一緒なのではないか。
特に、村田製作所、京セラ、大陽誘電の動きにはリスキーなものを感じる。もちろん、これらの素材型電子部品は長期的に魅力的であるが、株価急騰するほど、足下のファンダメンタルは良好と言えないし、中期的にも解決すべき課題は多い。特に京セラのDDIリスクはかなり大きいはずである。
そろそろ、値嵩ハイテクから次ぎの買入れ候補銘柄を探す局面ではないか。2,000円以下の電機株への投資リスクは相対的に低下してきているような気がする。
また、海外では金融セクターがホットである。特にドイツではここ1〜2ヶ月で、銀行株が急騰している。日本にもいずれ、この波はくる。ビックバンの勝者は銀行であることは確定的である。海外のどの国でも最後に笑っているのは銀行だ。証券業界は、銀行の餌食であり、泥船なのだ。銀行の頭取も経営を語り始めた。米銀にはほど遠いが、一歩踏み出し始めた、興銀や長銀にも目を向けて見たい。



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