#2-1(再開)ネミックラムダ


決算フォロー、育児にと多忙な日々を送っている。2ヶ月振りの再開(多分、多くて週1回のペース)である。
まずは、ネミックラムダから
*「物や建物を壊して作り替えることはそんなに難しいことでは、ありません。しかし組織をスクラップして新組織をビルドすることは 大変難しいことです。何故なら今スクラップしなければならない当社の組織には、たとえお互いの信頼と期待が甘えと依存心に変わってしまっていても、まだ当社に夢と希望 を持ち続けている人達が働いているからです。」(ネミックラムダ会長 斑目氏)
* 組織を、定期的に替えていく必要があることは、日本の官僚組織(甘えと依存心しかなく、夢を希望ない組織体?)を見れば一目瞭然で、固定的な組織は腐っていく。組織は、外部環境との見合いで、最適なものにしていく必要があろうが、その決断は、最高責任者に委ねられる。 その意味では、ネミックラムダは仏教哲学を取り入れた特異な経営が注目されがちだが、マネジメントは現実を見据えて環境に適応しようとしている。今度、東京海上からソニーへ出向し、ソニー生命を立ち上げた京塚氏が社長に就任する。斑目会長と京塚社長がどんな風に新組織を創り上げていくのか楽しみである。
* 足下の状況としては、受注見ると4月が+15%、5月が+20%と好調である。得意とする半導体製造装置、計測器、メディカル向けが好調に推移している。従来、半導体製造装置は後工程が主力であったが、前工程用の電源装置の受注にも成功している模様である。また原価を30%削減したJWSシリーズなどの投入で、標準電源市場でのシェア40%回復を図る。前期は6億円を投じて鹿児島県に新工場を開設したが、ここでは次世代蓄電システムなどの新製品を製造する予定である。現在開発中の次世代蓄電システムは、電気二重層コンデンサーを用いて電気を蓄えるもので、高エネルギー密度、急速充電、長寿命などが特徴である。太陽電池との組み合わせて使えば、クリーンエネルギーシステムとしても期待が持てる。
(表)日本市場分野別受注構成比(輸出を除く)
 

96.5

97.3

98.3

OAAMU等民生機器

3.8%

3.6%

3.3%

FA,ME等産業機器

55.8%

57.2%

55.9%

半導体関連

21.9%

17.4%

17.8%

通信機器

9.6%

11.2%

11.8%

コンピューター

8.9%

10.5%

11.1%

*21世紀にかけては、環境、エネルギー(特にクリーンエネルギー)、健康、安全などがマルティメディアに続くテーマではないかと思う。クリーンエネルギー関連という意味で、注目して行きたい1社である。



back to hobo page