#74 CASIO

CASIOは現在、時計が絶好調。デジタルカメラは赤字だが、今期は予想以上の業績が望めそうである。
では、買いか？。否。
先日、大手アメリカ系証券の著名なアナリストのセミナーがあった。その時のノートを出席者に見せてもらった。昨年までの銘柄選択のポイントは、①下方修正不安のないこと。（確かに下方修正不安のあった京セラ、シャープの株価は低迷した。） ②国際競争力があること。③連結業績でのバリュエーションの割安感。（ロームの高騰は記憶に新しい。）
ことしは、これに④経営の質が加わるとのことである。カシオは①、②、③もクリアしないが、致命的なのは④。
特に、Windows CE（マイクロソフトの成毛さんが「立場上、立ち上がる」といっている）において、共同開発したはずのカシオには一銭もロイヤルティが入らない（ほんとに、ほんと？）。不思議だ。不思議すぎる。まあ、経営者の資質を疑うのはこればかりではなく、他にも色々あるのだけれども。とにかく、あるアナリストとの会話では、マネジメント能力やビジョンのなさについては、一致した。
まあ、仕手株と思って遊ぶのは、構わないですが。何といっても日本の機器の小型化のルーツは、電卓とデジタル時計ですから。それにしても、シャープとカシオの差は、どこにあるのでしょう。あっ、すいません。くどかったですな。 P.S セミナーで推奨されていたのは、ソニー、ローム、エレクトロン。出遅れで富士通、村田製作所。

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