#35 おめでとう京都パープルサンガ


浦和レッズ無念。バイン、広瀬。あのPKを決められなかったのは痛い!
  
  先日は、太陽電池で、キャノンのお話をしましたが、今日も太陽電池メーカーシリーズの
第2弾。めでたくJリーグ初勝利を上げた京都パープルサンガに因んで、京セラです。
  とはいっても、太陽電池の話ではなく、パッケージ事業の話です。
  先日の説明会では、かなり技術的な話が飛び交っておりました。私の理解できた範囲で説
明します。いままで、京セラはコストがかなりガラス張りで、値を叩かれやすいプラスチッ
クパッケージには参入しないと思われていました。しかし、今回、プラスチック ランド グ
リッド アレイ(PLGA)というプリント板タイプのパッケージでプラスチックパッケージ
に参入を表明。来年の1月から量産を始めます。しかし、京セラは既に、その次の世代の
C4の第1世代の開発を終えており、来年10月より量産を開始する予定です。こちらの方
が売上はかなり期待できそうです。結局、プラスチック参入といっても、このC4そしてド
クターカード(もしくはMCM)といった有機パッケージでのワンポイントリリーフ的な事
業のようです。有機パッケージとは、セラミックのコンパウンドをプラスチックと混ぜ合わ
せた素材で作られものようです。
  これで、特陶に続いて総合パッケージメーカー宣言をした訳ですが、懸念とされていたペ
ンティアムプロ向けも2ヶ月前から量産体制に入っており、足元はフル稼動状態に入りつつ
あります。インテルのパッケージメインサプライヤーとしての地位は今後とも不動でありま
しょう。また、今後は車載用のエンジンコントロールユニットの量産拡販などにも力を入れ、
現在MPUに偏重しているユーザー比率を50%から30%に引き下げ、車載向けを20%
に引き上げるなど用途の拡大も目指しているようです。
  今期は通信機器が前期売上の1050億円から1700億円へと拡大し、通信機器メーカ
ーとしても、成功を収めつつあります。
  ただ、株価が高いため、この株でリターンを得るのは大変です。大きなガラがあったら、
拾いたい銘柄の一つです。

  おめでとう。パープルサンガ!

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