半導体市況は、思ったより深刻であります。本当かどうかはわかりませんが、 某投信会社の知人からの情報によると、米国のスポット市場で、4MDRAMが 1.85$、16MDRAMが8.5$まで急落しているとのことで、BBの 下落と考え合せると、半導体市況は依然、深刻な状況と言わざるを得ません。 コンパックの決算で、在庫が3割減ったことを見て、やや期待はしていたので すが、パソコンの流通在庫はまだ、減ってはいないようです。 富士通もフラッシュメモリーの増産を先送りしました。 もう、ここまで来ると、半導体業界だけでなく、景気全体への影響も懸念され ます。 これからの、相場は何を買うかというよりも、何から売るかということにな るのかも知れません。 ギャンの研究者として多くのファンを持つ中原 駿氏は96年後半をこう展 望しています。 「95年央のボトムからのサイクルは上昇に転じているが、既に時間的にも、 価格的にもターゲットを達成しつつある。第2四半期からは軟調推移する可能 性が高い。相場は中期下げトレンド入りする可能性が高いが、問題はどの程度 まで下げるかであるが、このボトムラインが今年10月の高値を決定する。 95年7月来の上昇幅の半値を割らなければ、年初来高値を更新する可能 性が高い。90年代のダウンサイクルに打ち勝って、97年にどのレベルまで 高値を持っていけるかという正念場にきている。」 また、外国人投資家は、もう日本経済に見切りをつけ始めているのでは、と いう見方もあります。 私個人としては、ダウとしては、23000台の可能性はあるとは、思いま すが、個別銘柄でとっていくには、難しい相場となるような気がします。 私がお会いしている上場企業のIR担当者は皆さん相場を心配しています。 PS・三和総研の原田 和明よ、TV(Wake Up)に出てしたり顔で、 いいかげんなこと言う(もちろん原発のこと)のはやめろ。はやく引退 しろ!それにしても、TVで原発の議論をするなんて、電力会社のTVへの締 め付けが弱くなっているのか、それとも時代の流れなのか?