Mail#127 ユーロ


 先日、為替ディラーとして著名な若林氏の講演があった。ユーロに投資して塩つけ 状態の私にとって は気になる内容であった。イングランド中央銀行がソロスに破れていらい過去7年間 協調介入がマーケットに 破れたことはない。また調整時間、値幅が一致した価格でリバウンドしたこと、右肩 下がりの強いサポートライン を割りこんだことなどテクニカルな底打ち現象が確認できるのだという。週末(昨 日)だが、ユーロドルが0.87を 割らなければ、目先、新安値更新はもうないとのこと。0.89を越えれば短期底打ちを 確認。0.90を越えれば、中期的 な底を確認できるという。
 ユーロの底打ちによって、日本の財政破綻がクローズアップされ、円安トレンドに 入ることも指摘。来年2月には、 1j125円となる可能性を示唆。米在住の氏の感触では、大統領選はゴアの勝利に なる可能性が高いという。
 日興ソロモン佐々木氏(国内ナンバー1テクニカルアナリスト)が発行する流転に おいても、ユーロドルの戻りを 示唆するコメントがなされている。ユーロドルが0.8439をつけた9月20日は、575 日サイクルの応答日であったこと、 94年2月の1.1065から95年4月の高値1.3525までの上げ幅0.24 6の倍返し (1.3252−2×0.246=0.8485)が0.8485であったことを チャート的証拠として上げている。 ただ、中期的底と確認するには、10月18〜20日頃の時間帯に生じやすい反落 で、0.8439以上で踏みとどまると のことである。
 いずれにしろ、円高下でのポートフォリオから円安を想定した株式投資を準備すべ き時期に差し掛かりつつある。 特に、気になるのは、自動車である。原油高で、省燃費の日本車の人気が高まりつつ ある。今までは、米国経済のスローダウン を懸念して相場圏外に置かれてきた。ある自動車メーカーでは、販促のためのインセ ンティブが昨年よりも少なくなって いるのもかかわらず、売れ行き好調となっている。国内では、アナリストの予想を裏 切り続けてきた買い替えサイクルがここに 来て、やっと現れてきたようにも感じられる。(財布は一つなので、その分、スー パーや百貨店が割を食っているような気もするが。)  さて、ここまでなら、すぐに思いつくストーリーと思う。問題は、ここから、実 は、自動車の電子化が進んでいる。 高級車のコストの3割はすでに電子機器となっている。私の記憶が確かならば、自動 車内の電子機器の電圧が2年後に1.2ボルト から3.3ボルトに変わる。自動車向けのビジネスは、カーオーディオやカーナビは さておき、低価格化が激しいAV機器やPC関連 に比べると採算が良いようだ。
(サーバーの調子が悪く、MAIL#126では、結局、チャートを掲載できず申し 訳ありません。)  



back to hobo page