Mail#119 金型


 また暑さがぶり返してきた。 よりによって、取材の日に、こんなに暑くならなくても・・・・・。 午前中は、会社の側であったが、電車にを使わなければならない。 午前中訪問した企業は、5年程前、取材に行って、あまりの対応の酷さに それっきりだった企業。ところが、最近、IR担当者が置かれ、対応が良くなったという 噂をきき、取材。おおぅ。凄い。こんなに対応が良くなるなんて。全く別の会社である。 どうして、こんなにIRが良くなったんですかとの問いに、業容が良くなったからとの回答。 なんてわかりやすい答え。実際、業容は改善している。業績が悪くなっても、前のように酷い IRには逆戻りしないという印象であった。
午後の企業はもともとIRの良い企業だが、浮動株が少なくあまり、注目していなかった。 ここは5〜6年前に、アナリストと同行訪問した企業。業容も当時に比べて拡大している。 こじんまりした本社だが、綺麗な建物である。対応してくれた受付嬢や部屋に案内してくれた 女性社員も好印象である。
この会社は、プラスチック成形部品をセットメーカーに納めているのだが、非常に驚いたのは、 成形用の金型を納入先のセットメーカーに販売し、それを無料で借り受けて、 納入部品を製造していることだ。金型は、設計変更などで、補修部品などにしか使えない死産にも なってしまいかねないやっかいな生産固定設備(償却2年)だが、これをこの会社では、 抱えないというのである。この会社は、浮動株が少なくいつもバリエーションが高いのだが、金型の話 を聞き、浮動株が少ないということだけで高いバリエーションがついているわけではないと実感した。



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