Mail#105 続・スタイルA


 バフェットのスタイルは、今では割安株投資のルールをはみ出している。
「20年前に比べて、私は優れた企業や経営陣に高い値段をつけてもよいと思うようになりました。 ベン(ベンジャミン・グレハム)は決算書の数字ばかり見ていましたが、私は帳簿には記載されない 資産や、目に見えない資産に注目しています。」(「なぜバフェットはルールを破ったか。ビジネス ウィーク 1985年4月15日号)
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個人投資家にも参考になると思われるお気に入りのバフェット語録を列挙する。
「企業の内在価値を正確にはじき出す公式は存在しません。企業についてまず知ることが大事です。」(バクシャハサウェイ1996年年次総会)
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「証券アナリストが企業経営者と会って話をするのはずるいことだ、個人投資家にはそんな チャンスがない」(ベンジャミン・グレハム)
「でも私はこの「ずる」をしたいと思っていました。でもウォルターは純粋というか 真面目というか、この「ずる」をしません。それなのに、もう何十年も高い運用成績を上げているです。これは本当にすごいこととです。」(バフェット。ベンジャミングレハム生誕100周年記念行事にて)
「私は企業の利益よりも資産に重きを置いており、資産で見て割安な銘柄を購入するように しています。利益は経営者の判断である程度加減ができますから、私の場合は資産を見た方が 高い運用成績を得ることができます。」(ウォルター・シュロス・ベンジャミングレハム生誕100周年記念行事にて)
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「当り前の話ですが、今日の投資家は昨日の増益から利益を得ることはできません。」
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「郵便が3週間くらい遅れて届くような田舎に住んでいたいたほうが、優れた運用成績を残せるかも しれません。」
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「企業経営者が会社についての事実を株主に伝えるとき、経営者は企業会計の原則の枠内で それを行うことができます。少なくともいくつかの業種ではそうです。この両者の違いが わからない人は、株式投資に手を出すべきではありません。」
************************************** 「ベンジャミン・グレアムとフィリップ・フィッシャーの著書、そして目をつけた企業の年次 報告書は必ず読んでください。でも狽ニかβといったギリシャ文字が入った数式は無視して かまいません。」
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「株式市場というところは、教育よりも娯楽に高い金を払うものです。」
(HOBO注:ソニーの評価が高い一因?)
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「馬鹿でも経営できる企業を探しなさい。いずれ、そういう人間が経営者になるのだから」
(HOBO注:優れたマネジメントの下で働いているふと不安になります。マネジメントが 崩壊したらどうなるのか。会社の規模がマネジメントの能力を超えつつあるなあ、とかね・・・。)
「特に経営されていなくても多額の利益が上がる企業。これが私の理想です。」 **************************************
「(投資銘柄推奨レポートは)読みません。床屋さんに行って、”散髪した方がいいかな”と聞くようなものです。」
「予想というのは普通、将来のことよりも予想者自身のことを詳しく語っているものです。」
(HOBO(元アナリスト)注:ファンドマネージャーがアナリスト経験者でなけらばならない最大の理由は、 アナリストの言うことは信用できないということを身をもって知るためです。(~_~メ)。)
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 バフェットの情報入手は、図書館にこもって投資対象の関連の本を読みまくること。 もちろん、投資対象のアニュアルレポートとライバル会社のアニュアルレポートを読むのは当然のことである。



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