11年周期で変動する太陽の活動が最も活発となる時期を迎えている。
太陽の活動は、太陽黒点の数で観測されるのが一般的である。太陽の活動が
活発になると、表面での爆発現象(フレア)が頻繁に起きるようになり、
爆発によって生じた強いエックス線や高いエネルギーを持つ微粒子が地球に
降り注ぐ。 実は太陽活動と経済活動には、証明は難しいものの関係があるという説がある。 事例として、米工業生産指数の前年比のピークと太陽黒点の極小期の一致が ある。1964年、1977年、1986年は見事に一致した。残念ながら直近は、 太陽黒点の極小期が1996年だったのに対して、ピークは1994年と2年ずれた。 また、日本のGDPに対する民間設備投資の比率が最も落ち込んだのは、1955年、 1965年、1977年であるから、やはり何か関係はありそうである。 太陽活動→自然活動→経済活動という図式は、依然存在する。人間がまだ自然を コントロールできない以上、やはり太陽活動からの影響は受けていると考えるのが自然 かもしれない。単なる偶然と太陽黒点説と呼ばれる景気循環論を切り捨てる訳にはいかないだろう。
それはともかく、太陽活動が活発になると電気機器の様々なトラブルが
起きる可能性があるそうだが、何事もないことを祈ろう。 |
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