原油価格が反騰している。
昨年末には1バレール10$までに低落し、世界の石油産業にリストラチャリングと
企業合併の嵐が吹き荒れた。その中で旧スタンダードグループの集結がすすんでいる。
原油市場では、生産量の何十倍あるいはそれ以上の量の石油が現物の取引を伴わずに 取引されている。投機家は政治情勢、気象状況などを理由に激しく売り買いする。 そして、原油価格の安定を最も求める利用者や消費者の生活を脅かすのである。
日本も原油価格の変動から身を守るために、原子力という廃棄物問題にめどがたたない
リスキーな未成熟な代替エネルギーの導入に邁進した。これはある程度、国益として仕方の
ない部分であった。
(しかし、その過程で、巨大な利権集団が形成され、有望な代替エネルギーが登場しても
原発にこだわっている。原子力につぎ込む税金を他の代替エネルギー開発につぎ込もうとは
していない。新エネルギー開発にまわされている税金は、原子力に使われている金に比べれば
ジェスチャー程度にしかすぎない。このままでは、新しいエネルギーのデファクトをまた
海外勢に押さえられてしまうであろう。現に原子力とて燃料や処理を海外に頼らざるを得ない。)
原油が乱高下する根源的の理由は以下の四つだという。 石油価格の高騰は、産油者、原子力推進派、代替エネルギー開発を勢いづかせるが、 巨大な利権集団が代替エネルギー開発を阻んできた歴史は繰り返されるのだろうか? インターネットでカナダのバラード社のアニュアルレポートをダウンロードしてきた。 来世紀は、クリーンな代替エネルギーの発展を望みたいものである。
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