Mail#78 GOLD


金 金が反騰している。
99年6月発売の「パンドラの箱の悪魔」(NTT出版)の 第3章「妖しいダイヤモンドの輝き」(P109)にこんな記述がある。

-------------------------------------------------------------------------- 98年まで続いた金価格の低迷と99年に入ってからの急落は、明らかに人為的な世界 戦略と考えられる。
ゴールドの世界は、南アにある世界最大の金鉱会社アングロ・アメリカンを支配す る*ッ*****ー家によって、動かされ、その資本を握るロンドン・***ャ* **銀行が金価格をコントールしてきた。ところが南アのアパルトヘイトが撤廃さ れたため、鉱山業への黒人の進出が許されるようになってきた。これまで完全な独 占を続けてきた白人支配層にとって、金鉱の利権が黒人に奪われることは許されな い事態であった。

そこで、アパルトヘイト法に代わって、今度は資本の力によって黒人を再支配する ため、*ッ*****ーたち大手鉱山会社は、金の採算コストを大幅に下げる価格 競争を挑んだ。それによって、中小の鉱山を苦しめて自分の傘下におさめて、** *ャ***財閥の鉱山だけが生き残るようにしたのが最近の動きである。こうして 金の採算コストを昔に比べて大幅に低下させ、金価格を異常に低下させたのである。 おそろしい人間たちである。資本の力とは札束(紙)だから、基軸通貨のドル札を 自由に印刷して、あとは好き放題にゴールドを買い集めればよい。
-------------------------------------------------------------------------- この本の第3章は、金、ユーロなどを巡る国際金融資本の動きが著者の独特の分析で 描かれている。全8章からなるが、公表されている資料をベースに、世界の動きを著 者ならではの独特の手法で分析している。
ワールドワイドなアンダーグラウンドの動きを取材して編まれた大作、ブライアン ・フリーマントル著「ユーロ・マフィア」(新潮社)もお勧めだ。
国際資本家と闇の世界との交わりなどに想像を馳せていると、地平線がひどく狭く 感じられかもしれない。




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