Mail#63 分散化


発電の分散化の議論が、活発になってきた。 情報の分野では、ダウンサイジングが多くのビジネスを生み出してきた。 21世紀に向けては、エネルギー分野で成長株が見つかるかも しれない。
原子炉の小型化の話まである。もし、小型原子炉を本気で考えるなら 各電力会社の本社に設置すれば、普及が早まるだろう。 個人的には核廃棄物が発生しない燃料電池などもっとクリーンでエネルギー効率の 高い電源の方が望ましいと思うが、それにしても、なぜここまで原子力にこだわる 人達がいるのかは理解に苦しむところである。
LNGガスタービン複合サイクルという熱効率50%を超える 世界最新鋭の火力発電所が横浜にある。ちなみに原発のそれは33%である。 出力140万KWで、横浜市郊外にある。原子力発電所と違い供給地に近い ため、送電によるロスも少ない。建設費は原子力発電所の約半分の4500億円。 しかも、35万KWの発電システムの4基並列運転である。立ち上げも約一時間 でOK。原発のように一度稼動するとコスト上なかなか止められないというような ことはない。定期点検の費用は、原発と桁が一桁少ない。 安全性、ランニングコスト面でも、とても原発の出る幕はない。 ただ問題は、原発推進派の理論的根拠ともなっている炭酸ガスが発生するという 点である。ただ、これも従来の火力発電に比べると約18%の削減につながる。 これを支えるメーカー群は、原発メーカーである GE、日立、東芝、三菱重工業、WHである。



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