Mail#58 変わらない体質


 原子力業界の隠蔽体質は変わらない。

 5月28日、日経新聞より
 定期点検中の関西電力美浜原発3号機(加圧水型軽水炉、出力82.6万KW、福井県美浜町)で26日、蒸気発生器とタービンを繋ぐ主蒸気配管の事故があり、作業員約50人が原子力格納容器内から一時退避していながら国や福井県に報告していなかったことが27日分かった。関西電力が県などと結んでいる安全協定では、この事故は速やかに報告する事項。しかし、同電力は1日以上、報告していなかった。

 福井県原子力安全対策課や関西電力によると、26日午前、主蒸気配管の水抜き作業中に水圧の差から水撃現象が起き、地震時に配管の揺れを防ぐ油圧防振器九ヶ所が損傷した。「ドン」という音が数回したという。水撃現象は耐圧試験後、蒸気発生器内の水を主蒸気配管を通して抜く際、暖められた蒸気が配管内の冷水に巻き込まれ、温度差から瞬間的に水圧がかかる現象。通常は過度の水圧かかないように作業中に窒素を加える。




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