Mail#39 別府


 製造業のBEP(損益分岐点)分析は、商業に比べるとちょっとやっかいだ。
製造業の場合、売上原価と製造原価の間に時間的なずれが生じるのが一般的である。
教科書には製造原価報告書から変動費と固定費の割合を求め、売上原価をその比率で按分し、変動費を求めるよう書いてある。
 損益分岐点=(売上原価×固定費÷製造原価+販管費)÷限界利益率
 限界利益率=1−(売上原価×変動費÷製造原価)÷売上高

私もこの公式を使ってきたが、ある工場長に聞くと、もっと実用的なものがあるという。
 損益分岐点=(製造原価報告書上の労務費+製造原価報告書上の経費+販管費)÷限界利益率
 限界利益率=1−(売上原価−製造原価報告書上の労務費−製造原価報告書上の経費)÷売上高
なるほど、確かに後者の方が実用的だ。




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