2000年3月期より、いよいよ連結キャッシュフロー計算書が公開が義務づけられる。 我々、アナリストはさらに大きな分析ツールを手にする。 特に、私どものような弱小リサーチャーにとっては、非常にありがたい。 企業の決算は、現金主義ではないため、「勘定あって銭足らず」というケースがある。 キャッシュフロー計算書というのは、現金主義であるため、損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)では見えない資金の流れが見える。 京セラは、キャッシュフロー経営を重視、以前より連結キャッシュフローを公開してきた。京セラのキャッシュフローは非常に安定している。 今回、創業者である稲盛氏が、「実学」という著書を記され(すいません、立ち読みで読破しました。)、その中で、キャッシュフローの重要性を説いている。 キャッシュフロー計算書は、今までのBS、PLの平面的な分析では見えない、資金繰りという粉飾の難しい企業の重要な側面を映し出す。 今まで、単独の資金収支表は義務つけられていたが、これでは子会社への押し込み販売などは、なかなか見抜けない。
我々は、今まで、キャッシュフローを代替的に当期利益に減価償却費を加えて、株式バリューの国際比較に使ってきた。 |
---|