MAIL#21


日本経済新聞 10月8日朝刊 

原子力発電所から出た使用済み核燃料を 青森六ヶ所村の再処理施設まで輸送する容器の 製造試験で、データの一部が改ざんされていたことが 七日、明らかになった。 (HOBO:「データ改ざんは、H製作所の専売特許ではないらしい」) 容器に封入する中性子遮蔽材の性能が規定より低かったのに、製造指導した企業が 数字を書き換えていた。
この企業は日本原子力発電の全額出資会社の原電工事(東京・千代田区 塚田浩司社長)。 同社は「遮蔽性能に影響を及ぼすレベルではなく、実際の輸送に使った容器の放射線量は 規定を下回っている」と説明している。ただ、科学技術庁は 容器の遮蔽データを再確認するよう指示するとともに、関係企業の調査に乗り出した。
遮蔽試験は96年3月に実物大の容器模型で実施した。ところが今月6日に報道機関の問い合わせがあり、 原電工事が調査したところ、同社の担当課長が遮蔽能力の目安となるホウ素濃度の一部を実際より高い値の書き換えさせたという。




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