Mail#11 敗戦


 ワールドカップが終わった。岡田監督ごくろうさま。
 最後のジャマイカ戦は、勝てる可能性の高いカードであったので、非常に残念である。
 このワールドカップの3戦は、毎回スーターティングイレブンが同じ、 しかも、後半の途中からの交代という点では、全くワンパターンであった。
私は、ここに日本人監督の悲しさを見る。
 日本人は成功体験に縛られがちな民族である。
アルゼンチン戦は負けたとはいえ、1失点に押さえ、まずまずの出足。これを一応の成功と見れば、クロアチアでも 先発は、同メンバーが予想された。
クロアチア戦は、負けに終わった。なのに、同じメンバーで、ジャマイカに臨んだ。これは、初戦、アルゼンチン戦の善戦体験がそうさせたのではないか。
 話を変えよう。日本は、日米協調介入を以って、第3の敗戦を迎えた。
今度は無血であるが、今回の敗戦が、ちまたで言われている陰謀説(仕掛けは元日銀総裁s氏(現、ユダヤ系金融機関の顧問)であったと謂われているが、) かどうかはともかく、陰謀説派(ちなみに私もどちらかというと陰謀説派に属する)が危惧した未来が今、実現している。あれだけ、本屋に危機到来の警鐘を鳴らした本が積まれてきたではないか。
過去、景気は自律回復局面を必ず迎えてきた。しかし、前回(昨年春にピークアウトしたと経済企画庁が発表)の景気回復はどう考えてもいままでの景気拡大局面とは違ったと感じていたはずである。 しかし、多くの日本人は過去のパターンの再現を信じ(というよりも信じたっかのか)、手を打たなかったのだ。
第2次世界大戦が第2の敗戦であったが、あの時も、戦争の形態が、従前とは明らかに異なっていたにもかかわらず、成功体験をひきずり玉砕に出たのだ。もう、こうなるとアホとしかいいようがない。
ペリー来航以来、したたかに国際社会を生き抜いてきた明治時代の日本人の血はもう、途絶えたのか。それとも、明治時代の日本が特殊だったのか。
 これから、日本を変えていくには、全く新しい発想が必要であると思われる。(残念ながら、根っからの日本人である私には、今、処方箋を書くことは困難である)
しかし、日本は、擬似成功体験として、80年代にアメリカの行った政策を踏襲するという安易なパターンに陥るような気がする。(時代時代で、最適な社会システムは変遷するはず、現在はアメリカキャピタリズムが覇権を握っているが、違う形のシステムが出てきた時、従来の対応では対処できないのでは?)
    それを考えれば、成長産業は、有望な産業の1つとして金融業(資産運用業)が浮かびあがるが、そんなことは百も承知の外人さんは、もう既に手は打っている。ビックバンへの日本政府の誘導である。   陰謀と呼ぶかどうかはともかく、米国の金融トップがこの金を狙って、米国政府に対してロビー活動を行うのは、当然の成り行きであるが、問題はいつから手を打っていたかである。相当以前から、手は打たれていたと考えて間違いなかろう。 p.s ワールドカップ予選を突破しなくて良かったと思うことが、ひとつだけある。これは、友人から聞いたのだが、サッカー人気の高さはその国の経済状態に反比例するというのである。
  



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