Mail#5 無題


待っていれば夢は叶うはずと ただ信じてた幼い日
空を流れる光に願いをかけ 微笑みながら いまを紡いでいた

待っていても夢は叶わないと そう知ったのはいつの頃
やさしい人は悲しみばかり背負い 思い出という 闇に埋もれていく

こぼれる罪の匂い
どうして 何も傷つけずに 愛を守れないの
あふれる嘘のかけら
この腕に抱いた幸せには 誰かの涙しみてる

戯れのない心だけを持って この世界へと降りたのに
奪った瞬間から失うことに怯え 安らぎさえも いつか敵にまわす

にじんだ罪の匂い
どうして 何も欲がらずに 生きてはゆけないの
ゆがんだ嘘のかけら
まぶしい未来を想いながら 眠れぬ夜を数える

こぼれる罪に匂い
どうして 何も傷つけずに 愛を守れないの
あふれる嘘のかけら
この腕に抱いた幸せには 誰かの涙しみている

BY及川眠子




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