例によって、Kセラのアナリスト向けの会社説明会があった。例年、8月末、2月末前後の行われる。私が担当してからはこの4回はすべて下方修正発表の場ともなっている。 理由は社内の努力目標をそのまま、公表しているからであり、その点では以前のTルモみたいな”のり”である。Kシオも社長が業績予想をするため、IR担当者はぎりぎりまで数字が読めないと聞いたことがある。 Kセラには太陽電池の普及につとめてもらいたいと願う今日この頃である。 ただ、最近のKセラの最近の行動には疑念を抱かざるを得ない。 @DDIの追加出資は明らかに、資金繰り援助的な側面があると思われ、今後も追加出資の可能性は非常に高いが(だいいち、DDIの社長が大勢のアナリストを前に、京セラとは仮想垂直企業体と明言している。)、この疑念に対する問いには、社長が同席していたにもかかわらず、財務の人間が有り得ないと発言している。しかし、これだけ重要な問題には社長が答えるべきではないのか? Aセントギガへの出資についても、確たるビジネスプランを持っていない。投資の際のROI等の出資基準はないのか? B元大蔵省の中島をなぜ採用しなければならないのか? (しかし、これらに対する答えというか、I盛会長の一側面を文芸春秋から出版されている「カルト資本主義」(ソニー、船井総研などが登場する)を読んで分かったような気がする。もちろん、理路整然とは説明できないが・・・) (そこには、私が学生の時、Kセラについて、得ていた情報とオーバーラップするところがあった。面接やOB等の就職活動から得られる企業情報も重要な投資判断の一部であると痛感するこの頃である。) 野村のレーティングアップで株価は急騰している。昨年の春は、モルガンスタンレーのレーティングアップで株価は10,000円を突破した。 最近は、株価も本体同様、怪しげな動きをしているなあと思う今日この頃である。 |
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