#4-2 ルネッサンス


韓国メーカーの凋落(おかげで、DRAMが急騰してきている、マイクロンのプライスコントロールの効く水準まで戻る可能性も出てきている)と対照的に、フィリップス、SGSトムソン(NECが一目置いている)、シーメンスなど欧州3社が復活しつつある。3社揃ってベスト10入りする日も近いと言われている。 ちなみに1997年のトップ10は、インテル、NEC、モトローラ、TI(日立と入れ替わり)、東芝、日立(減収率ダントツ・トップ)、三星電子、富士通、フィリップス(欧州勢トップ)、三菱電機(返り咲き)である。 これから重要な分野である通信へのデバイス供給力には期待が大きい。日系各社もうかうかしてはいられない。すでに、NECはフィリップス、日立はSGS−トムソンとロジックで提携するなどの動きが出ている。
大規模なLSIを構成していく時に必要になる個々の機能ブロックをIP(Intellectual Property)と呼ぶが、今後はIPを多用する時代が訪れる。そこでIPを使ってLSIを設計する設計サポート会社の存在意義が高まりつつあるが、この設計サポート会社の約67%(米国22%、日本11%)が欧州に集中している。このような土壌に立地する欧州半導体3社の成長性が注目される。



back to hobo page