第六日目

 今日は,昼までゆっくりした後,月曜日にも会った同僚と待ち合わせ。中華を一緒に食べる。その後,彼のオフィスを案内してもらった。現地法人は日本から来た社員が四人。現地で採用した女性が一人の少数精鋭である。オフィスは結構広く,一人当たりの使えるスペースも広々としている。羨ましい限りである。さらに,全部で五人しかいないので静かだ。静かなのに、パーティーションで区切られているので、さらに静か。こういったオフィス環境で仕事が出来る同僚を羨ましく思う。彼は彼でいろいろと悩んでいるとは思うのだが・・・。

 オフィスを紹介してもらった後は同僚と別れて、エンパイアステイトビルへ。やはりNYに来たからには一度は行かなければならない観光名所だろう。昨年はワールドトレードセンターに登ったので、今回はエンパイアステイトビルに登り、NYの世界最高峰ビルディングを制覇しようと考えた。

 エンパイアに辿り着くと、「チケットコーナーはこちら」と矢印が出ている。やっぱり金を取るのねと思いながらチケットセンターへ行くと、結構たくさんの人が並んでいた。並ぶのも観光旅行の醍醐味と半ば諦めながら列の最後尾につく。

 30分ほど待ってチケットを購入、エレベーターへ行くが、なんと「102階までは行けません。との張り紙がしてある。またかとおもいつつ(自由の女神も王冠のところまでは登れなかった。今日初めて知ったが、自由の女神は朝の9時ころまでに行けば、王冠のところまで登らせてくれるそうだ。ま、二度と登ろうとは思わないが・・。)、89階までエレベーターで登る。89階の展望台へ出た途端に、目の前にマンハッタンのパノラマが飛び込んできた。天気はそれほど良いとはいえなかったが、それでも、川の向こう側までは見える。1周ぐるりと回って、東西南北のマンハッタンをカメラに捕らえた。

 一通りマンハッタンを一望した後は、長居をしてもしょうがないと思い、すぐにエレベーターで1回まで降りて、地下鉄に乗り込みバッテリーパークに向かった。自由の女神を登った時も、この公園に来たが、今日は別の目的。ここを起点とした、ブルックリンへのバスツアーがあるのだ。2階建てで、2階が屋根無しのロンドンでよく見かけるあのバスだ。バスの二階に乗り込みツアーがスタート。ブルックリンに向かってバスが走り出した。

 まずはチャイナタウンを通る。ブルックリンブリッジを渡って、ブルックリンへ。マンハッタンでは平屋の家など見かけないが、ブルックリンに入った途端に、平屋の家が並んでいる。ペンキでいたずら書きされた壁、鉄の格子になっているウィンドウの店がずら〜っと並んでいる。なかなか面白そうな街である。少し行くと、ちょっと建物の雰囲気が変わり、家の入り口に階段のついた、ニューオリンズでよく見かけたような家が並んでいた。ニューオリンズはフランス人によって開かれたが、ブルックリンはオランダ人が開拓したとのこと。その辺が同じ作りの家となっているのでしょうかね。

 ブルックリン・ボーティング・ガーデンはなかなか広くて素敵な公園だ。木の生え方が、NYの他の公園とはまったく違う。伸びたいだけ伸びた枝が、道路のところにはみ出しているし、公園と言うよりも、人の手が加えられていない山の中の休憩所と言った趣だ。バスはその後も走りつづけたが、本当に緑が多い。バスの2階に乗っているので、風が心地よい。その上、歩かなくても済むのが嬉しい。NYでの生活も後2日。疲れも溜まってきた。約3時間のブルックリンバスツアーは、そんな疲れを癒してくれる素敵なツアーとなったのでした。



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