第五日目 夜(ハーレムジャズナイト)

 今晩は、ハーレムジャズツアーというオプショナルツアーに参加。ミッドタウンのクラブなら一人で店に行っても平気だろうが、さすがにハーレムのクラブに観光客がのこのこ行っても命の保証はないだろうと思い、観光会社の用意するツアーを利用したのだ。

 待ち合わせは7:45にヒルトンホテル。ヒルトンホテルまで行くのは全然問題ないのだが、集合時間が7:45と言うのは遅すぎる。夕食付きのツアーなのでレストランで夕食を食べながら時間をつぶすわけにはいかない。そこでヒルトンホテルの向かい側にあるアライアンスキャピタルのビルに行き、その前にある噴水のところで、通行人を観察しながら時間をつぶした。それにしても、こちらの人はみんな体格が良い。小錦とはいかないが、普通のお相撲さんくらいの迫力のある人が、ゴロゴロいる。日本じゃ考えられない。そして女性は自己主張が強い。喋らせてもそうだが、胸とお尻でも自己主張している。

 通行人の観察をしているうちに時間になったので、ヒルトンホテルの集合場所に。普通のオプショナルツアーだと、参加者が多く集合場所の前は人だかりになるのだが、このジャズツアーは私のほかには、中年の夫婦だけだった。

 人数が少ないので、移動は小型のバスを使用。まずは、ソウルフードのお店に連れていかれる。ハーレムにあるエミリーズというソウルフード店。そこでビールを飲みながら、ソウルフードを楽しむ。チキンのから揚げを煮込んだものや、大豆で炊き込んだライス等が出てきた。そこで、中年夫婦と自己紹介をし合う。その夫婦は、海外生活が長いようで、女性の方はNYにも数年前に住んでいたことがあるようだ。男性の方はオランダが長いとのことで、アムスは良いよ〜!と、盛り上がっていた。

 食事を済ませて、ライブハウスに向かう。ニックスパブというジャズのライブハウス。そのツアーでは最近になって行くようになったお店らしい。ハーレムではなかなかクラブの運営が成り立たないとのこと。良いお店だと思ってツアーコースに組み入れても直ぐに、お店がつぶれたり、良いプレイヤーが出演出来なく(出演料をお店が払えなくて)なったりするそうだ。

 お店に入ると既に、演奏は始まっていた。黒人ばかりのバンドで4ビートの生っ粋のジャズと言った感じ。ドラム、ウッドベース、ピアノ、そして管楽器。アルトサックス、トロンボーン、トランペットの3人が入れ替わり立ち代わり、ソロを奏でる。ピアノは今一つ。ちょっと早いメロディーだと手がついていかない感じだが、アルトサックスは結構渋いアドリブを聞かせてくれる。バーボンの水割りを傾けながら、しばし4ビートに聞き入った。

 楽しい時は直ぐに過ぎて行く。いつのまにか、バンド演奏は終了。バンドマンにチップを払い、店を出て、店の前で記念撮影。ツアーガイドの車でミッドタウンまで送ってもらった。車の中ではプロ野球談義に花が咲いていた。中年夫婦が盛り上がっているので私は聞き役。シェラトンホテルに到着して解散となった。

 美味しいソウルフードを食べて、ハーレムのジャズクラブでライブを聞く。楽しいツアーであったが、これで120ドルはちょっと高いかなぁ・・・。



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