第四日目

 今日はアメリカのシンボルである「自由の女神」を十分に堪能しようと心に決めて,地下鉄でバッテリーパークへ向かった。昨年もNY1日観光ツアーに参加して自由の女神を見ることは出来たのだが、フェリーで近くを素通りしただけで、リバティ等に上陸することは出来なかった。そこで、今回はリバティ島に上陸して、自由の女神を足元から見てみようと思ったのだ。

 バッテリーパークからフェリー乗り場まで歩いていき、フェリーのチケットを購入。7$だ。フェリーに乗り込むと、直ぐにフェリーはリバティ島に向かって、走り出した。風が心地よい。マンハッタンから離れるに連れて、マンハッタンの摩天楼も、映画や写真で見るような景色に変わっていった。逆に「自由の女神」は、写真で見る以上に、大きな存在になっていく。

 リバティ島に到着。「自由の女神」は中が空洞になっており、階段で王冠のところまで登れるようになっているらしい。王冠のところから見るマンハッタン島の景色は、素晴らしいものだろう。そう思い、登ることにしたのだが、行列の長さがすごい。ディズニーランドのアトラクション並の行列である。普段なら、とっくに諦めるような長さなのだが、NYになんてそう何度も来れるものではないと思い、並ぶことにした。

 1時間ほど待っただろうか。ようやく、自由の女神の中に入るドアのところまで辿り着いた。そこで、選択肢があるのだ。エレベーターで登るか、それとも、階段で登るか。入り口に書いてある説明書では、階段だと、自由の女神のてっぺんまで登ることが出来るが、エレベーターだと台座のところまでしか登れないらしい。当然、階段を選ぶ。

 とにかく、行列が長いので、階段を登ると言っても、行列の進行度合いに合わせるだけだ。最終地点までこの行列は続いているのだろう。

 階段を登っている間は、外の景色を見ることも出来ず、ただただ、階段があるだけだ。全部で336ステップと書いてあったので、それだけ歩けば頂上に着くのだろう。そう思って階段を上っていたら、急に視界が開けてきた。最終地点に辿り着いたようだ。しかし、そう思ったのもつかの間、そこは、まだ台座のところだった。エレベーターでも来れる位置だ。しかし、その上には進入できないようにロープが張ってある。つまり、エレベーターでも階段でも結果は同じだったということ。ま、今週はエグザスに行くことが出来ないので、その代わりと思って諦めよう。

 台座のところの展望台から、マンハッタンの写真を撮りまくる。階段を降りる時は、途中で、外に出ることが出来るようになっていたので、外に出て、そこから「自由の女神」を見上げて写真を撮る。「自由の女神」の後ろから撮ったり、前から撮ったり。いろいろなアングルで写真を撮っていたら、結局「自由の女神」だけで50枚くらい撮ってしまったようだ。多分、後から見ると、どれも変わりばえのしない写真になっているのだろうなぁ・・・。

 一通り、「自由の女神」を堪能した後は、再度フェリーに乗り込みエリス島へ。ここは昔移民局があったところらしい。しかし、もう疲れてしまって上陸する気力はない。そのままフェリーに乗ったまま、バッテリーパークへ戻ったのでした。

 午後はNYSEへ。昨年来た時には、ずいぶん警戒が厳しいなぁと感じたが、今日入ってみると、荷物のX線は取られたものの、「写真は駄目だよ〜」と言うだけでカメラを取り上げられるわけでは無し。結構簡単に入ることが出来た。ビジター用の観覧席から取引所内を見ると、なんとダウは140ポイントも上がっているではありませんか。でも、あまり過熱感はなかったですね。

 その後は、FRBへ。お札の切れ端をもらえると聞いていたので、楽しみにしていたのですが、入ろうとすると、「アポイントメントが無いと駄目」とのこと。そこでもらったガイドブックによると、個人だと1ヶ月前に申し込まないと入れないようだ。むむむむむ。残念。

 FRBは諦めて、フィナンシャルセンターへ。センターの中心にあるウィンターガーデンでしばし休憩を取る。床は大理石、壁はガラス。そして椰子の木がしげる、なかなか落ち着く空間である。

 フィナンシャルセンターで、今日の昼間の予定は終了。ワールドトレードセンターは昨年展望台まで登ったので今期はパス。まだ4時くらいだが、1日にたくさんの所を見て回っても足がつかれるだけで、後に残らない。夜に備えて体力を温存することにしようと、目的地である、リンカーンセンターに向かった。この近くにイリジウムというジャズのライブハウスがあるのだ。



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