第三日目 夜

 NYに赴任している同僚とは2月以来。2月に彼が帰国したときに会社で一度会い、「今週中に飲みに行こう」と約束していたら私が盲腸になってしまい、飲みに行くのが流れてしまったのです。その上、昨年NYに来たときには、いろいろと案内してもらったので、そのお礼もしなければならない。そんな訳で、彼とは、NYに来たときには絶対に会いたいと思っていたのです。

 セイ・レジス・ホテルで待ち合わせをして、イタリアレストランへ。なかなか美味しい料理とワインを頂きましたが、今回は食べ物の話をなるべく避けようと言う主旨なので、詳しくは書きません。久しぶりの再会なので積もる話が山ほど。お互いの会社の状況や、仕事の内容、今後の身の振り方など、様々なことを話し合いました。しかしこれも詳しく書くと支障が出るので止めときますね。

 1件目で気分良くなった我々は2件目に突入。次に連れて行かれた店は、なんとトップレスバー。私は別にそういった店に行きたいと思っていたわけではないのですが、同僚が「せっかくNYに来たんだから、アメリカの文化に触れなければ!」というので、ま、それもそうだと中に入ることに。でも、別にたいした店ではありません。よく映画で見るように、トップレスの女性が舞台の上、そして客の目の前で踊るだけ。チップを渡す時以外は、触ることも出来ないようです。この店に来た感じたのは、「日本人は欲求不満を解消するために性風俗の店を使うけれども、アメリカ人は欲求不満を高めるために性風俗の店を使っているのではないか」という事。ただ見ているだけでは欲求不満が高まるので、自宅に帰り、奥さんと円満な家庭生活を続けていけるのではないでしょうかね。日本人の場合は、仕事とS○Xは家庭に持ち込まないと豪語する人も多いですからねぇ。ま、詳しい議論は止めておきましょう。

 女性に話を聞くと、留学していて学費を稼ぐためにこの仕事をしているとのこと。他の女性もほとんどが、同じような境遇のようです。アメリカ人はほとんどいなくて東欧などからの留学生が多いようです。本当かどうかは分かりませんが、本当なら日本とは随分違いますね。

 大体の様子が理解できたので,すぐに、この店を出て、3件目のアメリカンパブへ。カクテルを飲みながら1件目の続きをしているうちに、時間もなくなってしまいました。私は何時まででも良かったのですが、彼は明日も仕事があるので、あまり夜遅くなると迷惑になります。店を出て、タクシーに乗り込み宿泊先に戻ったのでした。



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