第三日目

 まずは、地下鉄に乗って5番街、ソニープラザへ。銀座にもソニープラザはありますが、こちらのソニープラザは有名歌手のミキサーやゲームデザインができる「ソニー・ワンダー・テクノロジー・ラボ」というのがあるらしいのです。ところが、行ってみると月曜日はお休みとのこと。しょうがないので、パブリックスペースでスターバックスのアイスモカを注文し、次の作戦を練ることに。

 地図を見てみると、ソニープラザの斜め向かいがトランプタワー。豪華な内装が自慢とのことなので、そこへ行くことにしました。入り口ではたくさんの外国人(特にヨーロッパ系でしょうか?)が、カメラを片手に入り口の様子を撮影していました。昔は、カメラを片手に観光旅行をするのは日本人と相場が決まっていましたが、最近は、欧米人の方がデジタルカメラやデジタルビデオを使って熱心に撮影していますね。逆に日本人は余裕ができたのか、あまりカメラを抱えている人はいません。

 トランプタワーの中にはいるとゴールドの内装で目がチカチカするくらいです。しかし、ほかに何があるわけでもない。高級専門店がテナントとして入っているようですが、私には全く興味がないので、中庭に出て、ひと休みをした後はすぐに、トランプタワーを出てきました。

 その後西の方にずーっと歩いていってコロンバスサークルの所でひと休み。日差しが強く、サングラスが必要だと感じたので、近くにあったディスカウントショップに入りました。黒のサングラスを探していると、店員が寄って来るので、「良いサングラスはあるかい」と聞くと、「これはどうだい」と、勧めてくれるのです。「ハウマッチ?」と聞くと「40$」と言うのです。「それじゃぁ、これをくれ。」と言ってレジに持っていくと、「金が足りない。あと60$出せ」と言うのです。「ちょっと待った。さっきは40$と言ったではないか」というと「140$の商品で40$ディスカウントするんだ。」とのこと。(おいおいおいおいおいおい・・・・・。)「それじゃいらないよ。」と店を出ようとすると、「じゃぁ、76$で良いよ」という。「それでも高い」と言うと、「レイバンだぜ、76$なら良いだろう」とのこと。実は私、レイバンがどれだけすごくて、日本で幾ら位するのか知らないのですが、まぁ、そんなものなのかなと機嫌を直して、買うことにしました。「76$ぽっきりだな」と確認すると、「そうだ」と言うので、あと36$出すと、また「金が足りない」とのこと。「何故だ」と聞くと、「76$に税金がかかるから85$だ」と言うのです。騙されたのかなぁと思いつつも、もう議論する気もなくなり、足りない額を出して買うことにしたのでした。私としては、5$とか、6$の安いサングラスで良かったんですけどね。別にレイバンでなくても・・・・。

 その後、パンとジュースを買って昼食とし、今度はそのまま北の方へ。トランプタワーから、地下鉄三駅分は歩いたでしょうか。リンカンセンターに着きました。芸術の発表の場であり、近くにはアンドリュー音楽院もあるようですが、観光地としては今一つ。建物を写真に撮った後は、5番街の方へ戻ることに。

 地下鉄の5番街駅で降りると、荘厳な建物が目の前に現れました。聖パトリック大聖堂。さっそく中にはいると、前方で聖歌隊が用意しているではありませんか。後でパンフレットを見てみると、ベルギーの少年聖歌隊だったようです。アメリカツアーの真っ最中で、昨日と今日は聖パトリック大聖堂での演奏というスケジュール。なんと運がよいのでしょう。席に座って、じっと聖歌隊が賛美歌を歌うのを聞いていましたが、何せ疲れがたまっていたようで、いつのまにかウトウトとしてしまいました。

 聖パトリック大聖堂を出て近代美術館へ。ピカソ、ゴッホやウオーホールのよく見慣れた絵やイラストを見ることができました。ふと時計を見ると、美術館に入ってから全く時間が経っていないのです。おかしいなぁと思いながら、絵画の鑑賞を続けたのですが、再度時計を見てみても、さっきと同じ時間になっている。慌てて警備員に時間を聞くと、時計が止まってから1時間くらい経っていたようです。NYでは人と会う約束がいくつかあるので、時計がないと非常に困るのです。そう言うわけで、近代美術館を出て、時計を探すことにしました。

 しかし、場所が悪い。5番街で時計を探しても、高級腕時計しか見あたらない。そんな高級なものは必要ないんです。正確に時を刻んでくれればそれで良い。しょうがないのでディズニーのお店に入って、ミッキーマウスの時計を買ってしまいました。一応、黒を基調とした男性用の時計です。文字盤に描かれている絵はミッキーですけどね。

 その後は、NYに赴任している前の会社の同僚との待ち合わせ場所に行き、彼を待つことにしたのでした。それにしても疲れる一日でした。レイバンのサングラス事件が疲れを増幅したのだと思いますけどね。



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