第三日目 MOCA

 ローズガーデンで暫しバラの香りを楽しんだ後は、通りに出てタクシーを探すことに。しかし、右を見ても左を見てもタクシー乗り場らしき場所はどこにもない。そこで、歩いてきた人に。「どこでタクシーに乗ればよいの?」と聞くと「ここで立っていてもタクシーは捕まえられないよ。DASHでダウンタウンまで戻ったら?ダッシュの停留所は、通りの向かい側だよ。」とのこと。そこでDASHの停留所でDASHを待つことに。DASHとは路線バスの縮小版みたいなもの。ダウンタウン近辺のみを走るバスである。道案内をしてくれた男性は、「バスではなくシャドーバス。」と言っていた。

 DASHに乗り込んでダウンタウンに向かう。MOCA(現代美術館)まで直通のDASHはないので、フィゲロア通りでDASHを降り、タクシーでMOCAへ。

 MOCAに到着し、入場料を払って中へ。写真を撮っても良いかと尋ねると、「全部オッケーだ。でも、フラッシュはたかないでくれ。」とのこと。そこで荷物を預け、カメラと財布だけもって、美術鑑賞を始めた。しかし、カメラに収めたくなるような芸術はなかなか無い。どうも現代美術は私には理解不能のようである。

 キャンパスを白く塗りたくっただけの絵、白いキャンパスに二本の黒い棒が描かれただけの絵、たくさんの蝿をリアルに描いた絵など、「この程度なら俺でも描けるぞ。」と思うようなものや、気持ちの悪い絵ばかりだ。オブジェも私には理解できない。車のボンネットをつぶしただけのオブジェがいかにも芸術ですというような顔をして、一つの部屋の真ん中を占領していた。

 やっと理解できたのは、アンディウォーホールの絵くらいかな。あと、5枚組のキスの写真も微笑ましいのだった。キスと言っても濃厚なやつではなく、男の子が女の子の頬にキスをしている写真。女の子が嫌がっていたり、逆に喜んでいたりと、いろんな表情をしていてなかなか楽しめるものだった。

 現代美術のコレクションでは西海岸一との紹介であったが、実際に中に入ってみるとワンフロアのみでちょっと拍子抜け。しかし今日は疲れているので、ホテルに戻り、ナイトライフに備えることにする。そう、今日はマンハッタントランスファーのコンサートだ。



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