第三日目 サイエンスセンター

 昨日の疲れが出たのでしょうか。目覚ましをかけていたのに、目が覚めて時計を見ると9時を過ぎていました。慌ててシャワーを浴び、身支度を整える。朝食は今日もマクドナルドで。フィゲロアホテルは安いだけあって、朝食もフリーランチではないようだ。それなら、マクドナルドの方が安上がりである。

 朝食の後、タクシー乗り場へ。今日の最初の目的地は、エクスポジション公園にあるカリフォルニアサイエンスセンター。タクシーの運ちゃんに行き先を告げると、「OK。乗りなさい。」と言うので、安心して乗り込んだ。しかし運転し始めてから、「お前の行きたいのはどこだっけ?」と聞き返してきた。「エクスポジションパークのカリフォルニアサイエンスセンター、」と何度言っても理解しない。言葉が通じないのではなく、サイエンスセンターを知らないようだ。「それなら、違うタクシーに乗るから、降ろしてくれ。」と言うと、「まぁ待て。他のタクシーの運ちゃんだって地図を見ているんだ。ガイドブックを見せてくれ。」と言う。しまったなぁと思いつつ、ガイドブックを渡す。しかしガイドブックを見ても場所が分からないようである。車に備え付けてある地図を取り出し、ガイドブックと見比べる。

 私が見ても、すぐに分かるくらい簡単なのに、この運ちゃんは分かっていないようである。地図を指さし、「今、上の方から、こう来たじゃないか。そしてここを右に曲がったら着くよ。」と教えても、「いや、違う左に曲がるんだ。」と言い張る。また少し走ったところで、「あぁ、お前の言うとおりだった。悪かったな。」だって。。。。。。

 走っているうちに、エキスポジション公園にあるメモリアルコロシアムが見えたので、「場所が分かったから、ここで結構だ。」と言って、タクシーを降りた。

 メモリアルコロシアムの横を通り過ぎると、カリフォルニアサイエンスセンターと書かれた建物がすぐに見えてきた。と同時にいやな予感が。子供の歓声が聞こえるのだ。サイエンスセンターの前でチケットを購入していると周りはガキだらけ。どうも幼稚園や小学校の見学旅行コースになっているようである。数え切れないくらいにたくさんの子供があっちこっちでじゃれ合っている。これはゆっくり見学も出来そうにないなぁと半ば諦め、建物の中に入った。

 案の定、サイエンスセンターの中も子供ばかりである。「オーマイガッ!」

 サイエンスセンター自体はなかなか楽しめる作りになっているようだ。テクノロジーコーナーでは、デジタル楽器を使って曲を作ることが出来るようになっている。建築のコーナーでは、実際に家を建てるときの様子を模型を使って体感できるようになっている。そして3階には、ワイアバイクという乗り物があった。いわゆる自転車の綱渡りである。これで物理を勉強しようと言うことらしい。その他にも体感型の展示物がたくさんある。スイッチ一つで展示物が動いたり、光ったりして、科学の楽しさを理解させる仕組みになっているのだ。子供にとってはアミューズメントパークと同様の楽しさがあるのではないだろうか。

 ただ、どの体感型の展示物も子供が群がっていているので、私は後ろから眺めるだけ。それが残念と言えば残念だ。ま、しょうがない。一通り展示物を見学し終わった後は、隣接するIMAXという映画館へ。1時間弱の3D映画が上映されるのだが、これもサイエンスセンターの入場料に含まれているのだ。

 映画館の中に入ってびっくり。スクリーンがめちゃくちゃでかいのだ。日本では商業映画館でもこんなにでかいスクリーンは少ないだろう。映画はエベレストと言う題名で、スペイン人の女性がエベレスト登頂を目指す様子を描いていた。スクリーンがでかいのでとにかくすごい迫力だ。雪崩が起きる瞬間などは、本当に目の前に雪が迫ってくるように感じた。

 客は当然子供ばかりなのだが、びっくりするようなシーンでは、歓声が起きる。この辺は、子供といえどもアメリカ人らしい。なかなか微笑ましい。

 映画が終わり、センター内のローズカフェでランチをとる。窓際の席に陣取りサンドイッチをほおばる。窓からは、ローズガーデンが一望できるのだ。天気も良く、公園を散歩するには最高だろう。

 そう思い、ランチを終えて、ローズガーデンに向かう。しかしとにかく暑い。日本のように湿度が高いわけではないが、日差しが強く、日当たりの良いところに居るとすぐに、日射病になってしまいそうだ。



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