第二日目 ギターセンター

 ワックスミュージアムを出て昼食をとることに。お店は、ムッソー&フランクグリル。1919年開店で、ハリウッド全盛時代にはスターのダイニングスポットとしても有名だったらしい。ここで、オムレツとアイスコーヒー、ベーコンを注文する。足りないかなと思ったが、食事が出てくると、そんな不安は見事に吹き飛んだ。オムレツもでかいし、中に入っているフレッシュトマトも量が半端ではない。なかなかの味だが、やはりこの量では、後半飽きがくる。アイスコーヒーを喉に流し込みながら全部たいらげた。

 お店を出ると、タクシーに乗り込む。「ギターセンターへ。」これが今日のメインである。ギターセンターに到着し、タクシーから降りた途端に、狂喜乱舞である。チャイニーズシアターの手形足形と同様に、ギターセンターの入り口には、ミュージシャンの手形が敷石になっているのだ。KISS、YES、シカゴなどそうそうたる顔ぶれのミュージシャンの手形が並んでいる。スティービーワンダー、スタンリークラークなんてのもある。そして、そして、手前の方を見るとなんと

ジェフベック

の手形も。思わず拝んでしまいました。ありがたやありがたや。。。。

 手形を一通りチェックした後は店内へ。とにかくたくさんのギターが売られている。数万円の安いギターから、80万円のギブソンのレスポール、200万円のフェンダーのストラト、140万円のギブソンのフルアコ等々。お店なのにカメラが手放せません。そして、店員が、「弾いてみないか。」と声をかけてきた。このお店では、客がアンプを通したでかい音量で好き勝手に、試し弾きしている。ピックを使っても何も言われないようだ。日本だったら、「ピックはギターに傷が付くからだめ。」「アンプを通さないで弾いてくれ。」と注意をされるところ。その上日本のギター店の場合、そもそもチューニングをあわせていないことが多い。チューニングをあわせるとネックが沿ってしまうからだが、このギターセンターの場合、すべて、チューニングはあわせられている。店員のギターメンテナンスが行き届いているのだろう。ちなみに私は最近、ギターにふれていないので、手が思うように動かない。そこで試し弾きは遠慮させてもらった。今度くるときには、出国前に擬他の練習をして、手を慣らしてからにしないといけないな。

 奥の方に行くと、アコースティックギターが並んでいる。これも高いものは数百万円の値段がついている。そして更にその奥には、ビンテージギターが並べられている。これはもう涙もの。フェンダーの初期のストラトや、ギブソンのレスポール、そして見たことの無いような変わった形のギターの数々。これらのギターには値段が表示されていない。売り物ではありませんよと言うことなのかもしれない。それとも、寿司屋で言うところの"時価"ってやつですかね。

 ひとしきり店内を見終わった後はいったん外に出て、隣接するギフトショップに入る。ここにはヴァンヘイレンのサイン入りギターやKISSのサイン入りブーツなどが飾られていた。これもカメラに収めた後は、gibsonUSAと書かれた帽子を購入。日差しの強いLAでは帽子は欠かせませんから。

 その後、サンセット通りにあるライブハウスを目指しひたすら歩く。ところがいくら歩いても、ガイドブックに書かれている目印のホテルが見えてこない。ここで、昨日運ちゃんからもらったマップを取り出した。これで、ハリウッド、サンセット通りの場所を確認する。すると、タクシーを利用したハリウッドからギターセンターまでの距離よりも、ギターセンターからサンセット通りのライブハウスまでの距離の方が断然遠いではないか。しかし、ライブが始まるまでには時間がある。こちらのライブハウスは大抵、8時とか9時スタートなのだ。悩んだ末に、歩くことにした。

 ずんずん歩いていくと、スモッグがひどい。しかし、ちょっと大通りをはずれると緑が一面に広がっているのだ。更に、道路の反対側を見ると小高い山になっていて、そこにおしゃれな家が並んでいる。なんか、ハリウッド!って感じである。

 足がさすがに疲れてきたので、ショッピングモールに入り、コーヒーショップで一休み。このショッピングモールは、シュッピングモールと言っても小型。音楽関係のお店が何軒かは言っている程度である。あとはコーヒーショップやレストランと言った構成。日本にはないタイプのショッピングモールですね。ここでアイスモカとクッキーを注文し、一服。甘いものを食べると、疲れが多少は和らぎます。

 そしてモール内のギターショップに入る。さきほどのギターセンターよりは小型だが、それでも数多くのギターが販売されている。そしてここにはなんと、500万円のフェンダーストラトが展示されていた。さすがに、ガラス箱に納められており、販売と言うよりは珍品博物館に近いノリなのかもしれない。そしてギターセンターとの違いは、テレキャスの種類が豊富だと言うこと。ギターセンターの方は、ストラト、レスポール、セミアコ、フルアコ、後は変形ギター。テレキャスは数本しか販売していなかったのですが、こちらはテレキャスも方に販売されていました。しかし私が持っているムーンサルトはどちらのギターショップにも置いていなかったですね。ちょっと悲しい。(T_T)

 モールを出て、サンセット通りに入り、更に歩き続けると、見えてきました。まずはコメディストア。そしてその向かいにはハウスオブブルース。もっと奥に行くとロキシーというライブハウスもあるのだが、まぁ、どちらか一方だけだろう。明日も来るのはちょっとしんどい。そう思いながら、ハウスオブブルースの入り口に掲載されているスケジュール表をのぞき込む。今日の演奏は誰なのかなと。

 しかし今日の演奏は、聞いたことのないミュージシャン。うーんどうしようかなと思いつつ、明日の予定を見ると、なんと、マンハッタントランスファー。チケットボックスで、明日のチケットがあるかどうか確認すると、大丈夫とのこと、早速購入。これで今日の予定は決まりました。今日はロキシー。そして明日の夕方、もう一度サンセット通りまでタクシーをとばしてハウスオブブルースまで来るしかないですよね。昼間見るところはあまりないのですから。



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