第二日目 ウォーク・オブ・フェイム

 何故かいつも通り6時には目が覚めてしまう。時差ボケは日本に帰ってからだろうか。メールをチェックし、日本の株式市場の動向もwebでチェック。結局日本に居ても、LAに来ても、部屋でやることは一緒である。大変便利な世の中だ。

 シャワーを浴びてすっきりした後は、早速出発。しかしホテルを出た後に、朝食をとり忘れていたことに気がついた。普段、朝食は会社近くのドトールでとることにしているので、習慣になってしまったのだろうか。ホテルに引き返すのもしゃくなので、マクドナルドに入り、アイスティーとハンバーガーを注文。ガイドブックを見ながら、今日のスケジュールを立てる。しかし、バスマップがないと、どのように行動したらよいのかが分からない。朝食を取り終えた後は、観光案内所でバスマップをもらうことにした。ガイドブックには、日本人の女性が優しく教えてくれますと書いてあるのだ。

 しかし、実際に観光案内所で日本人の女性を見つけバスマップを探していると言うと、つっけんどんに、「バスマップなんてありません。」と言われてしまった。どこが"優しく教えてくれる"なんだ。。。。。仕方がないので、今日もタクシーで移動することに。タクシー乗り場で「ハリウッドまでいくら?」と聞くと16ドルとのこと。ま、それくらいなら、バスに乗って節約することもないだろう。「チャイニーズシアターまで。」と言って、タクシーに乗り込んだ。

 チャイニーズシアターに着いた途端、まさにハリウッド。足下には、星形の敷石。そして一歩、チャイニーズシアターの敷地内に足を踏み入れると、足下にはスターたちの手形足形が敷き詰められている。トムクルーズ、ジャックニコルソンの手形をカメラに収めた後は、星形の敷石を眺めながら、ハリウッド大通りを東へ東へ歩いていく。とにかく敷石を全部見てやろうと、敷石が敷き詰められている歩道を、黙々と歩き、知っている名前があればカメラに収めた。ロナルドレーガンなんてのもあったし、オードリヘップバーン、エルトンジョン、など映画スターから、ミュージシャンなど様々な業界のスターの名前が星形の敷石には刻まれている。

 随分歩いた気がしたのだが、敷石が無くなる気配がない。ガイドブックで距離を測ってみると、なんと片道3キロくらいはあるようだ。しかし、ここで諦めては、後々後悔することになるだろう。ま、運動にもなることだしと、歩き続けることに。

 下ばかり見て歩くのも無粋なので、たまには沿道のお店ものぞいてみる。しかし、あまり私の興味を引くようなお店はない。多く見かけるお店は、かつらのお店、女性用下着のお店である。フレデリックスオブハリウッドというお店はマドンナの下着も開発した有名なお店らしい。しかし私の場合、プレゼントする相手がいるわけでは無し。ショーウィンドウから中を覗くのも間抜けな話である。

 ロックスターのロゴや顔写真をあしらったTシャツを大規模に扱っているお店もたくさんある。中を覗くと、多いのは何故かKISSとジミヘン。KISSが売れたのは日本だけだと思っていたのですが、こっちでも有名なんですね。LA出身なのかな。

 後はタットゥー(入れ墨)のお店もたくさんある。歩いている人を見ても怖そうなお兄さんだけではなく、女性までもがタットゥーを入れているんですよ。

 ハリウッドらしいお店と言えば、映画のポスターや古本を集めたお店というのもありました。古い映画のポスターなど、映画ファンには生唾もののアイテムがたくさんあったのですが、残念ながら私はあまり映画を見ないので、「ふーん。」てな感じ。

 敷石が敷き詰めている端まで歩き続けて、さすがに疲れました。しかし、コーヒーショップでトイレに入り、コーヒーを飲んだ後は、折り返し。反対側の歩道で、更に敷石をチェックし続ける。フリオイグレシアス、マリリンモンロー、スティービーワンダー。とにかく、何でもありですね。

 敷石を全部見終わった後は、蝋人形館に。ワックスミュージアムとハリウッドギネスワールド、リブリー珍品博物館の3つの博物館が一カ所に固まっているんです。まずはギネスワールド。その名の通り、ギネスブックに載った人たちやその記録を蝋人形や写真、イラストなどで飾ってある博物館です。本当にアメリカ人って世界一が好きですよね。とにかく、どんなことにでも世界一を決めてしまおうとする。身長の世界一やスポーツ関係の世界一は勿論のこと、ドミノ倒しの世界一、ダイビングの人数世界一等、笑えるものから気持ちの悪いものまで、様々なジャンルの世界一記録が紹介されていました。

 その隣にあるのがリブリー珍品博物館。こちらはもっと気持ちが悪かった。いわゆる信じられない本当の話を集めて、写真やイラストで紹介しているのですが、鉄パイプが胸を貫通しているのに生きている人の写真とか、頭に刀が刺さっているのに生きている少年の写真、目の玉が本当に飛び出る女性の映像など。はっきり言ってグロテスク。

 最後のワックスミュージアムは、ハリウッドらしく映画スターの蝋人形が所狭しと並んでいました。私でも知っている俳優の名前が数多く並んでいる。そして映画の題名と、俳優の名前がガチンコ(でしたっけ?)に書かれ、その映画の服装をした俳優の蝋人形が、その映画の位置シーンを演じているように、ポーズを取っているのです。蝋人形自体はあまり似ていないのですが、見せ方は上手だなと思いました。



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