5月17日
- 今日は、単独行動をとらせて貰うこととしている。NY現法にいる同期とあって、NYを案内して貰う予定なのである。朝3時にまたもや目が覚めてしまった。昨日のシアーズのレポートをまとめ、internetとniftyにアクセスしてメールのチェック、昨日の相場のチェックをする。朝食は地下にある「なだ万」という日本食のレストランでとることにする。そう、料理の鉄人に出てくるあの「なだ万」である。何故かみそ汁と漬け物、ひじきの煮物がとても嬉しい。普段日本にいるときは、定食屋で漬け物やひじきを出されてもほとんど残すのだが、今日は全部食べてしまった。
- 8時20分にロビーで待っていると同期がやってきた。懐かしい。久しぶりの再会である。しばし談笑した後、マンハッタン一日観光ツアーの待ち合わせ場所であるハイアットホテルのロビーに二人で向かった。彼はもうNYに住んで3年になるのだが、仕事が忙しかったのか、仕事場以外の観光名所には不案内で、観光ツアーに同行した方が効率的であろうとのことだったのである。ツアーの最初の行き先は、彼の仕事場でもある、世界貿易センターであった。ここの最上階の展望所に向かう。それにしてもアメリカ人は高い建物を造りたがる。シアーズタワーも世界一といっていたが、世界貿易センターもそれにごして高い建物であるのだ。その上ここでは屋上に出ることが出来た。強風が吹いてちょっと飛ばされたらひとたまりもない。しかしながら、ここの屋上から眺めるマンハッタンの風景は最高であった。毎日、ここに通っている同期の彼も、屋上に出たことはなかったらしく、結構喜んでいた。その後、バスでウオールストリートを横切る。なんと現在映画のゴジラをここで撮影しているらしく、映画関係者らしい人と野次馬がたくさん集まっていた。それにしてもNYは交通事情が悪い。どこへ行っても渋滞である。そのうえ運転手も、すぐにブーブーとクラクションをならすし、交差点で渋滞していると、歩道に乗り上げて、右折しようとする。方向転換するときは中央分離帯もお構いなしに突っ切っていく。乗用車だけではなく、大型バスもしかりだ。歩行者も信号はあってないような物だ。同期の彼に言わせると、信号待ちなんかしてると観光者だと一目でわかり、狙われるらしい。とにかく信号が赤でも、車の流れがちょっととぎれると渡ってしまう。まぁ、ほとんどの道が一方通行なので、片方だけ注意をしていればよいのだが・・・。
- 次の目的地はバッテリー公園のフェリー乗り場である。当然見る物は、自由の女神。フェリー乗り場でチケットを貰いフェリーに乗り込んだ。自由の女神が近くに見えてくるとやはり嬉しい物である。思わずカメラを構えてしまう。フェリーの後ろの方にはマンハッタン島の高層ビル群が見え、横の方には自由の女神が見える。うーん、ここはNYなんだと感動してしまった。
- フェリーを降りた後はチャイナタウンで昼食である。観光ツアー用の昼食らしく、日本人向けの量だ。アメリカに来て初めて、食べ終わった後に、追加で何か頼もうかと思ってしまった。しかし、ここはぐっと我慢して、店を出、チャイナタウンを少し徘徊した。日本で言うと、中華街というよりアメ横のような感じであろうか。あまりきれいな建物はなく、食い物屋と土産物屋が所狭しと並んでいる。
- 再度、バスに乗り込み次の目的地である、国連センターに向かった。国連センター内は領事館と同様、治外法権らしい。センターの周りにたくさんの彫像がならぶ。すべて、各国からの贈り物だそうだ。ツアーガイドが「あれはどこどこからの贈り物で・・・。こちらはどこどこからの贈り物で・・・を願って・・。」と色々説明してくれたが、ま、どうでも良いことである。日本も寄贈物があるらしいが、センターに入った奥の方にかろうじて見える程度である。日本はアメリカについで二番目に、寄付金の多い国であるのに、扱いは最低であった。
- その後、聖ヨハネス寺院に向かった。建物の中にはいると荘厳な雰囲気の中で賛美歌を歌う声が聞こえた。
心が洗われるような気がする。日本の寺院、仏閣もそうであるが、宗教関係の建築物にはいると、何故か気持ちが引き締まる。特にこの聖ヨハネス寺院はステンドグラスを通った淡い光が、暗く冷たい建物内をささやかに照らし出し、一つの世界を作り出している。FF7でエアリスの家の近くにあった教会(エアリスが死んだ後、一度だけ思い出の中で生き返るところ)の中に似ているような気がする。ここを出て、ハイアットホテルに戻り、観光ツアーは終わった。
- 同期の奴と二人で夕食を食いにチャイナタウンの近くのイタリア人街でイタリア料理を食べる。お店を予約しておいてくれたらしいが、店の中は生演奏中で満員、中に入れず、店の外の道路沿いにテーブルが置いてあり、ここで、食べることになった。結構こういうのも楽しい。何かのパレード中らしく、鼓笛隊の音楽が聞こえる中で、ワインを飲みイタリア料理を食する。なかなか良い気分になった。その後、タクシーに乗り込みライブハウスが建ち並ぶ通りに向かう。彼は、風俗関係の店を色々考えていてくれたらしいが、私はそう言うのは苦手なのである。たいてい仕事でNYに来る人達はそう言うところにつれていけと彼に言うらしく、今回もそう言う店のリストをいっぱい抱えていた。彼には申し訳ないが、風俗の店はやめにしてもらって、一軒のライブハウスに入った。店の名前は聞いたことがないが、店の名前のTシャツも売っているようなので、それほど訳の分からない店でもないだろう。5$払って席に着くが、店にはほとんど客がいない。ちょっと不安になる。しかし演奏が始まると、続々と客が入ってきた。ジャンルはフージョン系というのだろうか。ボーカルなしのギターがメインのバンドであった。ギターの黒人がめちゃくちゃ巧い。スローテンポの曲が多かったが、その中で、マイルドな音色のギターが心地よい。思わずコックリコックリとしてしまった。CDも発売になるらしいが、そのうち、有名になるのではないだろうか。そのバンドのステージが終わると同時に店を出て、宿泊しているキタノホテルにタクシーで向かう。今日は本当に楽しかった。同期の彼には本当に感謝したい。
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