@多角化戦略(金融業等)と顧客の声を聞くことが出来なくなったこと、そしてコストが他社に比べて高かったことから、80年代の当社の業績は低迷することとなった。
Aそのため、金融ビジネスを切り捨てるなど、資源を必要な部分に集中させる戦略をとり、また、ターゲットの顧客層を25〜54歳の女性に定め、この層にあった戦略を選択していくこととした。
B当社の売上げはフルラインストアが半分以上を占め、オートバックスのようなタイヤや車部品の専門店、家の修理などのための工具の販売店や、家の修理などのサービス部門、クレジットサービスによる売上げが残り半分を占めている。フルラインストの中でアパレルの比率が半分以上を占めるがこの比率は今後も引き上げていく。なぜならアパレルのマージンはほかよりも高く、また顧客ターゲット層が女性であるからだ。
Cその他に今後力を入れていく分野は、宝石類、靴、女性用ジーンズ、ヒスパニック系、アジア系、アフリカ系アメリカ人に特化したデザインの商品等である。
D家の修理事業は大きな事業に育ってきた。日本と違い家に入れるのはよほど信用がないと無理であり、当社は顧客からの信用を勝ち取っていることで、この分野が大きな事業に育ってきたのである。この信用力は今後も大きな力になるはずである。(米国では、この事業をメインにしたドラマが高い視聴率を上げており、信用力の向上の要因の一つになっているらしい。)
時間切れとなったため、クレジット事業についての詳細を聞くことは出来なかったが、この分野も金融業とごしていけるだけの事業に育ってきたとのこと。一生懸命説明してくれたのはありがたかったが、時間の配分も考えて貰いたい物である。その後、シアーズから、手提げバッグと高級ボールペン、半袖の服、ペンチのような物をもらった。ペンチのような物と書いたが、要は何に使うのかよくわからないのだ。こんな物を持って空港に入ったら何を言われるかわからない。