@当社の売上げの25%を占める半導体部門が昨年価格の下落により、大きく足を引っ張った。しかし今年度下期より回復に転じる。半導体価格は低迷を続けるだろうが、量の伸びが価格の低迷をカバーする。
A当社の売上げの6割強を占める無線機器部門は順調な売上げの伸びを示しているが、デジタル化に伴って、新規参入のチャンスと考える企業が多いため競争が激化しており、利益率は低下している。
B今後期待できる商品としてページャー(ポケットベル)を指摘。軽い、小さい、コストが安い等の利点があることから、これは今後も中国などの膨大な市場で伸びていくと思われる。また、ページャーの新技術として、双方向(簡単な答などを返信できるようにする)や、ボイス技術(留守番電話のように声を録音できる。)等の新サービスを付加して、ページャーの普及に弾みをつけたい。
C代理店政策→大口向けは直販化していき、小口の顧客は代理店に移管していくことで、リソースを有効に活用していく。(国内のモトローラ代理店にとっては、売上げは増えても利益率は低下していくような政策になる。)
成長分野に身を置いてはいるが、激化する競争から今ひとつ抜け出せない苦しみの中にいるという状況ではないだろうか。