5月12日
- 本日からは、この旅行の主目的である全米アナリスト大会である。朝食をとった後、背広に着替えて5Fのグランドボールルームへ向かう。それにしてもすごい人の数である。1,000人位はいるのだろうか。我々の席は、同時通訳のブースが必要な関係上、右手後ろの方にまとまってリザーブされていた。日の丸の旗が、席の上に置いてあり、ちょっとだけ恥ずかしかった。
- 最初のセミナーはアビー・コーエン氏が出てきてグローバル・フィナンシャル・マーケット・アウトルックという題名で始められた。コーエン氏はなかなかかわいい顔をしたおばさんで、蘭々(バラエティーによく出ている女性タレント)が年をとったらこうなるのだろうかという感じの人で、こういう人がAIMRの会長になってしまうところがアメリカのすごいところだと変な風に感心してしまった。内容に関しては、別にまとめることとするが、要は米国のブルマーケットはまだ当面は続くだろう。ただ、今までよりは銘柄選択が重要になる、具体的にはハイテク、金融サービス、小型株への投資比率を引き上げるべきであるとのことであった。
- 二時限目のセミナーはポールマイヤー氏のインベストメント・インダストリー・アウトルックという題名での講演だ。彼はイギリスのナットウェスト・ガートモア社という投資会社の会長さんだが、いかにもイギリス人らしく、話の内容もまとまっており、レジメもきちんと作ってきてくれていた。内容は、今後運用会社は収益率が縮小し魅力のない産業になっていく。その中で生き残るためには、コストを引き下げること(ファンドマネージャーの給料をいかに抑えるか。)個人投資家に対し、規模の増大によるブランド力を行使してシェアを高めていくこと。等が必要であるという、同じ業界に身を置くものにとってはやや厳しい話であった。
- 三時限目のセミナーはジムロジャースのチェンジング・エコノミック・パワーという題名だったが、自分のバイク旅行の話と絡めて、世界各地のどこへ投資すべきかを話してくれた。ロシアへは投資すべきではないが中国はとても良い投資対象であるとの結論であった。そのほかにも各地の株式についていろいろ投資態度をあげていたが、日本に関しては円の買いもち、しかし、株式も債券も投資はしていないとのこと。
- ランチョンスピーチはクレオール料理を食べながら、ピーターバーンスタインの話を聞いた。金価格の動向について話していたが、モーゼの十戒とからめての話だったので、キリスト教徒ではない私にとっては、内容がぴんとこなかった。
- 午後は分科会である。通訳が付くのは株式投資関係のセミナーのみなのでこれに参加するが成長株投資のピックアップの仕方などを、某ブローカーのアナリストが説明していた。個別銘柄の話が多く、ここでは省略することにします。
- 7時に集合して、パンダという中華料理へ向かう。中華料理の店としては有名な店らしい。ミシシッピー川の岸辺にある店なので、夜景がきれいだ。飲み物はバドを頼んだ。バドとデキシーとチンタオがあったが、わざわざニューオリンズまで来てチンタオを飲まなくても・・と考えたのだが、結局、チンタオもデキシーも飲むことになってしまった。それにしても、出てくる料理の数とボリュームが多すぎる。チャ−ハンが出てきたときにはそろそろ終わりかと思ったら、ここまでが前菜だった。チキンや牛肉の料理も出たが、クロコダイル料理が一番美味しかった。最後はヤキソバで締めである。英語でも「ヤキソバ」というらしい。それとも、我々が日本人だから、そう発音したのかもしれないな。
店を出るときには、ウェストが2cmは広がったような気がした。
- その後、気のあった3名で、バーボンストリートをまたもや徘徊する。目当てはジャズホールなのだが、やはり満員である。そこで、ヒルトンホテルに隣接しているカジノに向かう。入り口のところで入るかどうかと惑うが意を決して5$紙幣を取り出し、入場した。中は日本のゲームセンターとそれほど変わらない。スロットマシンやポーカーゲームの機械が一面に並ぶ。ディーラーが相手をするカードゲームは自信がないので、機械のポーカーゲームをやることにした。25セントコインを5枚ずつ入れてゲームをするのだが、結構勝たしてくれる。日本のパチンコ屋でスロットをやるよりは楽しめた。(実は私はパチンコをほとんどやらないので、正確な比較は出来ないのだが・・・。)でも結局はつぎ込んだ10$が無くなった時点でゲームをやめることにした。賭事の基本はのめり込まないことである。まぁ、10$程度では賭事のうちに入らないかもしれないが・・。
- その後、ホテルに戻り、niftyとinternetにアクセスしてメールを確認した後就寝である。結局現地時間で1時過ぎになってしまった。
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