香港出張 その2

 会議は午後からなので、午前中は散歩。ホテルの横は公園。緑がいっぱいである。それにしても奇妙な街。高層ビルが建ち並ぶ中に、青々とした緑がいっぱいの公園が、広がっている。公園でぼーっと煙草を吸いながら周りを眺めると、フィリピン人ばかり。ガイドブックを見ると、香港で働くフィリピン人の社交場らしい。

 その後、街を探検に。ブランドもののお店が続いている。好きな人には堪えられないんだろうなぁ。でも、私は、値段を見ても安いのか高いのか分からないし、それ以前に、興味が全くない。どちらかというとビルとビルの谷間に巣くっている掘っ建て小屋のお店の方に興味がある。靴磨きのお店が多いようだが、その他にもパンスト専門店、名刺作成、等々面白いお店が連なっている。

 お昼くらいは、美味しいものを食べようと思い、マンダリンホテルに戻り25Fの文華という中華レストランへ行く。メニューを見ても何がなんだか全然分からないので、"飯"と言う言葉が入っている料理と、"肉"という字が入っている料理を注文する。出てきたのは、肉団子の唐揚げ(肉団子と言うよりはメンチ唐揚げ)とチキンライス。チキンライスはチキンとイカ、そして緑色の丸いわっかの野菜が入っていて、結構美味い。肉団子もたれを付けると結構いける。ちょっと量が多いかなぁと思ったのだが、一気に食べ尽くしてしまった。その後ウーロン茶を飲み、午後からの会議に備えた。

 午後からはずっと会議。そしてディナー&カクテルパーティーと続く。せっかく香港に来たのにディナーのメニューはお寿司とラム肉のソティーである。お寿司は前菜の代わりらしい。ずっと香港に住んでいる人達にとっては、こういうメニューの方がよいのだろうが、香港の食を楽しみにしていた私にとっては肩透かしであった。

 カクテルパーティーは会議参加者同士のネットワークを広げる場でもある。結構たどたどしい英語でも通じるものだ。会議の参加者と英語でなんだかんだと話が盛り上がる。日本人と中国人は眼鏡をかけている人が多いといったしょうもない話から、投資環境の話まで。なかなか面白いものである。特に感じたのはWTOへの中国の参加を良い意味でも悪い意味でも大きな出来事としてとらえている点である。あまりそういう認識がなかった私として、反省反省。

 パーティー解散後は、25Fのバーへ。せっかくの香港なのだから100万ドルの夜景を楽しもうと思ったのだが、バーは超満員。座る場所はなさそうである。諦めて部屋に戻った。明日も、一人でゆっくり夜景を楽しむ時間はなさそうだし、昨日、夜の街を徘徊せずに寝てしまったのが悔やまれる。



back to my homepage


WebMaster:Kimihiko Uchida bobubeck@can.bekkoame.ne.jp
or otherwise qzg00456@niftyserve.ne.jp
©copyright 1999 Kimihiko Uchida