BSマンガ夜話

 NHK−BSで、マンガ夜話という特集番組が組まれたことがある。私は、NHK(BS含む)をほとんど見ないので、当然その番組も見逃していたのだが、ネットワーク上で最近知り合った友人が、「録画してあるよ〜。」というので早速お借りした。

 この番組は、有名なマンガを毎晩一つ取り上げて、それについてあーだこーだと評論家や愛読者が議論する番組だ。萩尾望都の「ポーの一族」、高橋留美子の「めぞん一刻」、吉田秋生の「櫻の園」、大島弓子の「秋日子かく語りき」等が取り上げられていた。

 大島弓子を取り上げたときには、コマ割りの凄さについて、マンガ評論家が熱弁を振るっていた。曰く「びっちりと絵を埋め尽くしているのに、ここだけ余白がある。ここで、一息ついているんだ。」「この真っ黒の塗られたコマで、意識の意識の変化を表している。」等など。そう言う読み方もあるんだ〜と妙に納得。

 また、萩尾望都を取り上げたときには、彼女の作品が主人公の抑圧された心理を何故これだけ上手に表現できているのかに焦点を当て、彼女の出身地にまで話が及んでいた。彼女は九州出身、そしてそれが彼女の作品に大きく影響を与えているとの解説には、思わず「なるほど!」と膝をたたいてしまいました。

 吉田秋生に関して、「絵」という意味ではそれほど評価されていないのにも驚き。ま、実際私も上手だとは思わなかったけれども、初期は○○の影響を受けていて、その後は××、そしてその後は、△△の影響を受けているよね〜との話には、そういうものなのかと、納得してしまいました。

 六日分が録画してあったので全部で六時間。暇を見つけて少しづつ見ようと思っていたのですが、見始めたら止まらなくなってしまい、結局最後まで一気に見てしまいました。NHKはたまにこういった、オタク(私はオタクではないですが(^^ゞ)が満足できるような番組を作ってくれるのです。こういった番組がもっと増えると、受信料を喜んで払う人が増えると思うんだけどなぁ。。。。。。。。



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