ボールペン

　パソコンが普及し、字を書く機会が随分減った。しかし、ペンを全く使わないわけではない。何か覚えようとするときや、試験勉強の時には手を動かすのが学生の時からの習性である。そのため、私の背広の内ポケットにはいつも、１本か２本のペンが刺さっているのである。

　普通、コンビニやキヨスクではボールペンは１本100円で売っている。しかし、これは非常に使いにくい。インクが玉になってしまい、字がにじむ。基本的に筆圧が強いので、ペン先が細くインクが綺麗に出るペンでないと、どうしても書いた字が汚くなってしまうのだ。

　そのため、ボールペンを購入するときは、値段を気にせず、文房具屋さんを物色することにしている。今まで使っていたペンは１本300円で購入したもので、軽くてペンの太さも丁度良く、非常に気に入っていた。しかし、今日このペンを使っていたら、インクが無くなってしまったのである。そこで、新たにペンを購入しに、文房具やさんに出向いた。

　同じペンがあればよいのにと思ったが、やはり、販売されていない。いつもこうだ。気に入ったペンを再度購入しに行くと、大抵は既に生産中止か、仕入れ中止になっているのである。しょうがないので、販売されているペンの中から、書きやすいものを探す。端から順番に手に持ち、紙に字を書いて確かめる。その中で気に入ったペンがあったので２本購入した。１本500円である。

　ボールペンなんて、そうそう新商品を開発しても、大差はないだろうに。それよりも、同じペンをずっと生産し販売していって欲しいなと思うのである。この２本のペンのインクが無くなったときに、同じペンを購入することが出来ますように。

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