サラリーマンの不思議 その2

 通勤途中に、いつも不思議に思うことがある。中年のサラリーマンは道を歩いているときに一言も言葉を発しないと言うことだ。一人で歩きながらぶつぶつしゃべるべきだということではない。そんな人がいたら、ちょっと気味が悪い。

 東京は人が多いから、通勤時間を含め、く歩いているときに人にぶつかったり、足を踏んでしまったりすることが多々ある。私は、歩いていて人にぶつかったり、足を踏んでしまったときには、すぐさま「あ、すいません。」とか「ごめんなさい。」と言うようにしている。別にどちらが悪いと言うことではなく、お互いにそう言うべきだと思うからだ。それによって、ぶつかったときの不快感が収まると思うのだ。

 しかし、中年サラリーマンは、人にぶつかろうが、人の足を踏もうが、逆に踏まれようが、とにかく一言も発しない。中高生の方が、自然に「ごめんなさい。」と言えるように思う。まぁ、全員がそうだというわけではないが、中年のおじさんにぶつかった時に、「ごめんなさい。」と言う言葉を聞いたことはない。

 日本人は礼を重んじる人種だという。しかしこれは、知っている人間に対してだけだと思う。見知らぬ人間には、一番冷たいのが日本人、特に中年のサラリーマンではないだろうか。

 少なくても、自分は歳をとってもそうならないように、見知らぬ人に対しても最低限のマナーは守ることが出来るような、そう言う歳をとりたいものである。



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