投信の認知

 今日の日経金融新聞に「投信、高い認知 購入には慎重」と言った記事が載っていました。日経リサーチの調査をまとめた物です。これによると投信自体の認知度は84%に達しているとのこと。ただ、この調査、本当に当てになるのか個人的にはちょっと疑問なのである。何故なら、この回答の中には私の一票も含まれているからなんです。

 実は、先日日経リサーチから電話があった。投信について調査を行っているので協力して欲しいとのこと。快く協力しましたよ。

 「投信をご存じですか?」「はい知っています。」(当然じゃないか。昔は投信会社にいたんだから。
 「これからあげる投信会社の中で、ご存じあるかどうかを教えてください。」
「全部知っていますけど。」
「一応、社名を言いますので、知っているかどうかで回答してください。」「大和証券投資信託・・・」
「はい知っています。」
「日興証券投資信託・・」
「はい知っています。」
「野村アセット・・・」
「はい知っています。」・・・
 日経金融新聞の記事には、投信会社の認知度の順番も掲げていましたが、これって思い出してみると質問の順番通りなんですよ。
 つまり、知っていると答えた人は、最初に聞いた会社名を知らないとは言えないから「知っています」と答えるだろうし、逆に、実はもっと知っている会社でも、後の方に質問されると、「あれ?私の知っていた会社は、勘違いだったかな。」と思うのではないでしょうかね。

 そして、日経リサーチの質問は、生命保険会社に関しても同様に聞いてきました。やはり、「アメリカンファミリー生命をご存じですか?」「はい知っています。」「・・・・」これも、今から思い出してみるとやはり、一番最初に訪ねられた会社が、結果として一番気になる生命保険会社としてあげられているような気がします。

 結局、こういうリサーチって、聞き方次第でどうにでも結論を変える事って可能だと思うんですよね。ですから、認知度が低かった投信会社の人も、がっかりしないで頑張ってくださいね。

 ところで、リサーチに協力したお礼ですが、「後ほど謝礼を送りますので」と言われ、楽しみにしていたのですが、500円の商品券でした。うーん、回答するのに費やした時間を考慮すると、全然、うま味はないな。

 それに、私に投信に関する認知度の調査をするリサーチ会社ってのも問題だと思うのだがいかがなものだろう?私の投信に対する認知度も、統計的な有意性をもつのだろうか。どういう風に、リサーチ相手を選んでいるのか非常に疑問です。何せ、回答を終えて、しばらくすると同じ会社から、同じ内容の電話がまたあったんですから。「投信の認知度の調査をしているのでご協力ください」って。声の調子からは、最初に電話を掛けてきた人とは違いましたよ。



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