勧誘メール

 先日のエッセイで、勧誘メールが多くなってきたと書いた。特に英語の場合、勧誘メールなのか私が契約しているプロバイダーや新聞社サイトからの連絡事項なのか、一瞬ではわからない。そのため、じっくり読むことになるわけだが、最後の方まで読んで、「あ、これは勧誘のメールだったのか。」と理解したときなど、無駄な時間を使わされたことに対する憤りを、強く感じてしまう。

 今週に入ってこんな事があった。XXXX@eudoramail.comというメールアドレスの方から英語で、資産運用に関する相談のメールが舞い込んできた。私は資産運用のコンサルタントをやっているわけではないので、その相談に対して結論を出すことは差し控えたが、どういうリスクがあるかということについて返信した。英語での質問だったので、もしかしたら日本語を読める環境にないのかもしれないと、英語で返事を書いたのだが、これには結構時間がかかった。日本語と違って、やはりすらすらとは書けない。その上、間違ったニュアンスで伝わったら、申し訳ないと思い、知っている単語でも再度辞書を引き直しながら、なんとかメールを書き上げ、送信した。

 これに対して、再度返信メールが来たのだが、これにはたまげた。私の返信内容に関するコメントは全くなく、「eudoramailに参加しましょう」と言う勧誘メールになっていたのだ。送信者は相談のメールを送ってきた人のアドレスになっていた。

 送信者は本人のメールアドレスになっていたものの、本人からのメールかそれとも、メールアドレスプロバイダーからのものなのかはわからない。しかし、こんな返信メールをもらったら、なんかガックリきてしまう。時間をかけて和英辞書を引き引き書いた返事はいったい何だったんだろうと思ってしまう。

 勧誘メールの存在は、徐々にネットユーザーの間で問題になりつつあるのではないだろうか。ネットで青酸カリを入手したとか、薬事法違反、データの盗み見、等、マスコミをにぎわすネット犯罪は数多いが、勧誘メールの迷惑の方が、ほとんどのネットユーザーにとっては問題ではないのだろうかと思う。



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