オー・プラス

 最近、腹の調子が良くないと思っていたが、昨日の日経新聞を読んで納得した。アサヒ飲料のオー・プラス500mペットボトルを1本以上飲むと下痢をするというのだ。

 オー・プラスはサッカーの中田選手をCMに起用したこともあって、急激に売上を伸ばしてきた飲料である。キリンのサプリやサントリーのビタミンウオーターと同様、水に近い薄味の「水感覚飲料」という市場を拡大する立て役者となっている。

 最初にコンビニでサプリを見つけたときには衝撃だった。紅茶やコーヒーの甘さは、ちょっとくどすぎる。しかし水では何とも味気ない。そう思っていたときに登場したサプリはすぐに私の冷蔵庫には欠かせない存在となった。

 その後、この市場の拡大とともに、サントリー、アサヒと参入したわけだが、アサヒ飲料のオー・プラスが登場してからは、私の冷蔵庫の中にサプリを見つけることは難しくなった。変わりにオー・プラスが冷蔵庫の主となったのだ。

 紅茶やコーヒーに比べると、サプリは水に近く、甘ったるさが少なかったのだが、オー・プラスの方が更に、あっさりとした飲みやすさを感じさせてくれる。その上カロリーも低い。売れるのは当然と感じていた。しかも、夏の暑い時期にエグザスから帰ってくると、喉はからから。ビールを飲まずに家に辿り着いたときなどは、500mのペットボトルを2本くらい飲んでしまう。

 このオープラスにはエリスリトールという甘味料を使っているとのこと。これは1リットルあたり33g以上摂取すると下痢になってしまうらしい。ちなみにオー・プラス500m中に含まれるエリストールは、19g。つまりペットボトル1本なら問題はないが2本飲むとお腹の調子が悪くなると言うことだ。なるほど、最近、私の腹の調子がおかしかったわけだ。

 ちなみに、アサヒ飲料はエリスリトール配合のオー・プラスを全て回収。エリスリトールを使わない商品と切り替えているとのこと。そう言った意味では、もう既に店頭に並んでいる商品に関して問題はないのだろうが、アサヒ飲料の傷口は大きいような気がする。オー・プラスだけではなく紅茶飲料のティオもそれなりに頑張っていたし、コーヒー飲料はタイガーウッズを起用したCMの効果もあり、最近のコーヒー飲料市場には珍しいヒットとなっていた。事業ポートフォリオが近いキリンビバレッジにとっては驚異だったと思うのだが、これで、キリンビバレッジも一息つけるのではないだろうか。



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