定山渓ビューホテル

 今日は、店頭公開しているカラカミ観光という会社の取材で定山渓に来ています。この会社、北海道では有数の観光ホテルを経営している会社です。阿寒湖、洞爺湖、定山渓にでかい観光ホテルを保有しており、特に洞爺湖のホテルは宇宙一の大浴場というキャッチフレーズで道内や、本州の観光旅行者を集めています。

 今回の取材は、定山渓ビューホテルという観光ホテル。3時過ぎに現地に到着し、まずは館内を案内して貰う。1Fは宴会場。1,00人以上を収容できるだだっ広い部屋もある。多分、新聞の販促決起集会やFCのオーナを集めた大会などに使うのだろう。その他にも数十人向けの会場や、小さい会場などが並んでいる。畳の宴会場もたくさんあるのだが、会社の人に言わせると、「畳の部屋が一番、収益率が低い」とのこと。テーブルの部屋は、昼は会議、夜は宴会と稼働率を上げることが出来るが、畳の部屋は、夜の宴会のみ。昼間は使わないことが多いため稼働率が上がらないらしい。今はまだ、「宴会と言えば畳の部屋!」と考えている人が、おじさん連中に多いので、畳の部屋を減らすことは出来ないらしい。しかし、最近の若い人は畳の部屋で座っていることに苦痛を感じる人が多いので、徐々にテーブルや立席のパーティーが増えてくるだろう。そうすると利益率も上がってくると会社側は期待しているようだ。

 次は浴場とプール。浴場は外の景色が見える展望風呂になっている。そして広い。プールの方もでかいプールがたくさんある。水深1m、長さ20mの普通のプールから、滑り台付きのプール、波が押し寄せてくるプール。そしてスキューバーダイビングの練習用の水深5mのプールなど、盛りだくさんだ。

 これらの施設の説明を受けた後は、社長から足下の状況の説明を受ける。子供が休みになる夏休みや、GWはいつも以上に好調らしいが、Weekdayはやはり厳しいらしい。それでも、安いコースの料金を設定するなどして、利用客の数は前年を上回る推移となっているとのこと。一人当たりの単価は下がっているが、重油(このホテルは自家発電をしているので、重油の値段が上がると利益率は下がってくる。)や食材の値段も下がっているので、利益率はそれほど悪化しないで済みそうだ。

 更に今後の戦略を聞くと、本州への進出を考えているとのこと。今は自力で土地を購入してホテルを建設するよりも、買収した方が安上がりらしい。500億円以上かけた建物が、数十億で売り物に出されるそうだ。どうしようかなぁと迷っていると、更に値段が下がるとのこと。ただ、この会社の戦略はミドルクラスに顧客ターゲットを定め、でかい風呂、でかい食堂を作って、一人当たりの固定費を下げることで収益を上げているため、それに見合うだけの広い土地を持った物件は、なかなか出てこないようだ。

 説明が終わった後は、実際の当社のサービスを体験して欲しいと、まずは大浴場へ。広い風呂にはいり、景色を眺めながらゆったりすると、なんとなくリッチな気分になってくる。露天風呂が屋上にあり、ここから景色をながめるのもなかな気分がよい。その後は夕食。蟹や鮭の石味噌焼き、つぶやほっき貝の刺身など、どれもこれも美味い。ダイエットなど忘れて、食べまくってしまった。そして、その後は大宴会場で、中国雑技団チームの技を楽しむ。

 この人達の演技は、オリンピック並である。中国が体操競技で強いのも、こういった土壌があるからなのかもしれない。とにかく体が柔らかい。関節が外れているのではないかと思うほどである。このホテルでは毎日のように、このような催し物をやっているようだ。

 中国雑技団の演技を見終わった後は、一緒に取材に来たアナリストの方とお酒を共にしたのでした。部屋に戻ったときには、もう良い気分。部屋も、畳の部屋とベッドが置いてあり、豪華な作りになっているのですが、それを満喫するまもなく、眠りについたのでした。



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