子育ては親がするもの

 昨日、『教育』というエッセイを書いたら、前の会社の時にお世話になった先輩からメールを頂きました。非常に興味深い内容だったので紹介したいと思います。


ところで、教育の話ですが、興味深く拝見しました。ただ、教員にいろんなことを期待するのは酷だと思います。

学校教育の中で子供を育てるには、親と学校がいかに協力していくかだと思っています。

私の住んでいる地域は、市内でも学校環境のいい所だそうです。実際、住宅販売のチラシなどを見ても、○○小学校校区、△△中学校校区、という言い方で宣伝されています。これは、先生方の努力だけでは無い筈です。というのは、先生方にも転勤があり、結果的に先生の質は平均化している筈だからです。

先日、土曜参観で、子供の通う中学校に行ってきました。土曜のことでお父さんも何人も見に来ておられ、我が家のように夫婦揃って、というのも何組もいらっしゃいました。余談ですが、子供が幼稚園の頃から存じている親御さんもいらっしゃいまして、年取ったなあ、と思いました。向こうもそう思っているかもしれません。

こういう機会に、親がどれくらい学校に行くかが、一つのバロメーターではないでしょうか。

私の年代の親たちは、子供が幼稚園の頃に、先生だけでは行事が運営できないといわれて度々幼稚園行事に駆り出されました。その中で、親同士の繋がりとか、学校への関わりなどを深めていったと思っています。その蓄積が、今に繋がっているのではないかと思っています。

ところが、そういうやり方では幼稚園に園児が集まらなくなって、今では、父兄の負担を軽減する方向になっています。父兄は楽ですが、将来のことを思うとやや不安を感じます。

ともかく、自分としては、子育ては学校がするものではなく、親がするもの、という意識で子育てをしたいと思います。

ここまでの文を家内に読ませたところ、「それでは不十分です。子育ては、学校、家庭、地域が一体となって行うものではないかしら。その中で、学校の役割、家庭の役割、地域の役割がそれぞれあるはずよ。」と言われてしまいました。まさしくその通りなのでしょう。 これからも、親として、勉強が必要なようです。

 私は独身で、子供はおりませんので、昔、自分が教育を受けたときのことを思い出しながら昨日のエッセイを書いたわけですが、実際に子供を持ってみると、また考え方は変わってくるのでしょう。実際、先生に全ての責任を押しつけてしまうのは酷でしょうし、親の教育次第では、現在の教育の問題の多くが解決できることなのかもしれません。

 親の役割というのを認識して、親と先生が一緒になって子供の成長を見守る、そんな教育が一番なのかもしれませんね。



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