電車でGO!

 電車でGO!というゲームが流行っているらしい。タイトーから業務用に発売されたシミュレーションゲームで、その後人気が高いことからプレイステーション用にも移植された。ちなみにWindows95版も伊藤忠商事から発売されているようだ。ただ単に、電車の運転席で電車を運転するゲームであるが、メーター類が自分の運転に連動して動く上、業務用では椅子に振動装置がついていて、体に直接あの「線路の継ぎ目」の感覚が伝わるらしい。山の手線とか東海道線等、実際に存在する路線を、運転していくのだが、窓から見える風景も、本物同様だ。

 何故、こんなゲームが流行るのかなぁと思うのだが、電車の一番前の車両に乗ってみると、その理由が分かる。電車の一番前の車両に乗ると、当然運転席から、前方の風景がよく見える。乗客のうち、女性は大抵、寝ているかボーっと外の風景を眺めているのだが、男性は真剣に運転席の方を見ていることが多い。あたかも、自分が運転しているかのように、前方の風景を見ている。

 そういえば、昔は男の子の「将来なりたい職業は?」とのアンケートで、「電車の運転手」「バスの運転手」というのが、ランキングの上位に入っていたような気がする。

 自分の思うように何かを動かしたい。自分の操作で何かが動くのを見たいというのは男性の本能的の欲求なのだろうか。それが例え、既に敷かれた線路の上であっても。


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