バイアグラ

 昨年の米国出張日記にも注目銘柄として触れた、ファイザーのバイアグラという薬が実際に発売され、予想以上の好調な売上を記録しているようだ。そのことがニュースとして流れた昨日のファイザーの株価は8$も上申している。

 バイアグラというのは、男性機能回復の薬である。当然、使うのは男性のみなので山之内のハルナールのような前立腺肥大症の薬と同様、潜在市場は最大でも人口の半分である。

 しかしながら、全世界で1億人の患者がいるらしい。その上このバイアグラという薬、副作用もほとんどない。ホルモンに自然に作用するので効果も高いとのこと。約7割の患者に有効に働くらしい。経口薬なので服用も簡単。行為の30分から1時間前に飲むだけで元気になるという優れものの薬なのだ。昨年の米国出張日記にもファイザーを一番の注目銘柄にあげたが、現在は当時の株価の2倍以上になってしまった。

 ファイザーはこの薬を医療用としか申請しないと言っていた。つまり医者が処方箋を書いて出す薬としか発売しないので、店頭で買ったり通販で買ったりはできないと言うことだ。これを健康食品の形で日本で発売したら、爆発的に売れるだろうと思うのは私だけだろうか。

 しかしながら、この薬によって、日本とアメリカの経済的格差は将来的に更に拡大するのかなと思ってしまう。出産率が高ければ高いほど成長率が高まるとは思わない。しかし現在の日本のように、将来3〜4人の成人が1人の老人の面倒を見なければならなくなるような出産率では、将来の生活への不安から、消費を抑制する動きになってくるのは当然である。

 男性機能回復の薬があったとしても、それで全ての人が出産する訳ではないだろう。しかしながら子供が欲しいのに機能的な面から諦めている人も多いはずである。これらの人達が出産するだけでも、出産率は多少は上昇するだろう。それは、ひいては、日本の経済成長率へも貢献するはずなのである。少しでも早く日本でも認可されることを望みたい薬である。


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