リハビリ7

 今日の朝ごはんは、ほうれん草のお浸しと生姜焼。朝食には期待出来ない事が分かったので、文句も言わずに食べ、歯を磨く。普段は、出社する前くらいしか歯を磨かないのに、入院してからは、朝、昼、晩、食事が終わる度に歯を磨いている。何せ、暇なのだ。その上、歩き回れるようになったのに、行くところが、トイレと洗面所と喫煙所、売店くらいしかない。歯を磨くというのは、患者にとっては1日の中で、気分てんかんを図れる大事なイベントなのだ。

 歯を磨いて、煙草を吸って、ぼーっとテレビを見ていたら、薬を飲むのを忘れていたことに気がついた。危ない危ない。昨日で点滴は終了し、薬を飲むように言われていたのだ。慌てて、貰った薬を口の中に放り込む。飲み終わった後に、薬のパッケージを見たら、エーザイのセルベックスだった。そうかぁ、こんなところでも飲まされるんだなぁ。売上が大きくなるわけだ。

 回診の時間になり、担当の医者がやってきた。今日は抜糸が予定されている。これが今回の手術の最後のイベントだ。「順調だね。」といいながら、医者が、糸を抜く金具のようなものを使って、糸を抜き始めた。最初のうちは、全然感じなかったが、後半は糸に皮膚がくっついていて、抜くときに、ちょっとした痛みを感じた。その痛みを我慢している最中に、看護婦さんが、「明日は昼ご飯を食べてから帰りますか?それとも食べないで帰る?」と聞いてくる。ちょっと待ってくれ、今は返事が出来る状態じゃない。

 抜糸も終わり、昼ご飯を食べていると、KAMONさん、ケロッピーさん、みきこさんがお見舞いにきてくれた。仕事中なのに有難うございます。病室には椅子が一つしかないので、ゆっくりして貰うことも出来ず、立たせたままになってしまいました。狭い部屋だったので、背の高いKAMONさんはちょっとつらそうでした。「ネットにアクセスできないよ。」なんて話をしていると、実家の母親が見舞いにやってきました。

 清算の手続きもあるし、そのほかにも色々用事があったので、北海道から来てもらったのです。母親に背広のクリーニングと、明日着る服を自宅から持ってきてもらうことをお願いし、自宅の鍵を渡すと、ひと休み。

 本を読んでいたら、けいりあんさんがパソコン雑誌を持って、お見舞いに来てくれました。出張でこちらに来ていたらしい。銀行の投信窓販についての話や、健康話に花が咲きました。銀行が投信販売を始めるにあたって、どういった姿勢で取り組むのかについては、やはり銀行によって温度差があるのでしょう。個人的には、パッシブファンドをじっくり長期的に販売していってくれればなぁと思っております。販売手数料ではなく、代行手数料を目的に、黙ってても収益を生む資産という発想で投信を考えていってくれれば良いのにと思うのですが、果たして今年の秋から始まる銀行の投信窓販、どうなるのでしょうね。

 けいりあんさんが帰った後は夕ご飯。卵豆腐と魚の煮物、そして味付け海苔。ところが醤油が付いていない。海苔があるのに、醤油が無くてどうやって食べれと言うのだろう。それとも、味付け海苔は醤油無しで食べるものなのかな???

 ご飯を食べ終わって、2階の喫煙所で一服。部屋に戻ってきたら、Paiさんがお見舞いに来てくれていました。素敵な短歌集を2冊いただきました。桝野浩一という最近有名な詩人さんですよ。プロフィールを見ると私より4つも若い。そして読んでみると結構過激。短歌っていうのは、いかに短い言葉の中に"今"を詰め込めるかと言うこと何ですかね。なかなか面白く読むことが出来ました。Paiさんとは、女性がバーテンをやっている店を近くに見つけたとのことで、そのうちそこへ飲みに行こうと約束。

 Paiさんが帰った後は、けいりあんさんが持ってきてくれたパソコン雑誌、Paiさんが持ってきてくれた短歌集を読んでいるうちに、消灯時間に。さぁ、明日で退院だ。


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