リハビリ6

 今日も朝5:30に目が覚める。何せ午後9時が消灯なので、どんなにゆっくり寝ていてもこれ位の時間には目が覚めてしまうのだ。テレビをつけてニュースを見ながら6時になるのを待つ。6時までは洗面所も使えないので、歯磨き、髭そりが出来ないのですよ。6時になって、東京12チャンネルのニュースを見た後、歯を磨き、髭をそり、頭を洗う。

 今日の朝ごはんは鳥肉の炒め煮とゆで玉子。メニュー表には半熟卵と書いてあったが、出てきたものをどう見ても固ゆで卵であった。味付けはまぁまぁだが、朝食はいつもおかずの量が少なすぎる。ご飯が余ってしまうのだ。海苔とか納豆くらい付けてくれても良さそうなものだが・・・。

 私の病室は個室になっているのですが、個室といっても単に、部屋にベッドが一つ置いているというだけで、廊下とはカーテン1枚隔てているだけ。戸を占めて、雑音をシャットアウトすることが出来ない。そのため、看護婦さん同士の会話や病院の職員さんの会話は直接聞こえてくるんです。今日も、「今日のお昼ご飯は、○○さんの食事よ。」「あら、そう。じゃぁ、美味しいわね。食べようかしら。」なんて会話が聞こえてきました。なるほど、これで納得がいきました。メニューはいつも凝っているんですが、味付けは、美味しい時と、今一つ薄味で美味しくないときがあるので不思議に思っていたんです。作っている人が違ったんですね。ただ、この病院、個人病院にしては内科、外科、泌尿器科等々医者もたくさんいるようだし、でかいほうだと思っていましたが、病院食も自前で作っているとは驚きです。2階には病院食用のキッチンもあるようです。自前といっても、業者がここのキッチンを利用しているということなのかもしれませんけどね。

 朝食を食べ終わった後は、読書。昨日の続きで「証券大爆発」を読んで過ごしました。途中で看護婦さんが薬を持って現れました。点滴は今日の夕方で終わり。明日からはこの薬を飲むようにとのこと。やっと、左手首の中に刺されたままの針を抜いて貰うことが出来そうです。

 昼食はラーメン。今まで、病院食について味が薄いとか量が少ないとか文句を言っていたが、それでも普段食べているコンビニの弁当よりはましだと思っていた。しかし、今日のラーメンだけは別格。不味いという域を超えていた。麺がスープを十分に吸ってぶよぶよ。ラーメンとは言えない代物だ。インスタントラーメンの方がずっと美味い。何度途中で箸を置こうとしたことか。しかし、金はとられているし、もったいない。我慢して全部食べることにしたのでした。

 午後もずっと読書。1日中、ゆっくり本を読めると言うのも良いものです。夕方に最後の点滴をうった後、やっと左手首に刺さりっぱなしになっていた点滴用の針を抜いて貰いました。やはり体に針が刺さったままの状態と言うのはどうにも落ち着かなかった。これがなくなって、随分落ち着きました。心が晴れ晴れするって言うんですかね。そんな気分です。

 夕ご飯はかぼちゃの煮込みと白身魚の蒸し煮。これは味が薄かった。それに、茶碗が熱すぎる。食事はいつも、暖かいものは暖かく、冷たいものは冷たいままで出てくるのですが、出来たてではないんですよ。食事を運ぶカートが、食事を暖める部分と冷やす部分に分かれていて、このカートがご飯やおかずを温めている。だから、茶碗も暖かいんです。ところが、今回の食事は、その茶碗が熱すぎる。手が火傷しそうになりました。

 

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