リハビリ3

 今日はやけに日差しが強い。窓が東向きなので、朝日が直接病室内にそそぎ込む。そうすると、のどや鼻が妙にむずむずする。特にのどがいがらっぽくなり、ちょっと気を抜くと、すぐに咳をしてしまう。これが腹に響く。横になっていると痛みは全く無いが、腹に力が入ると、激痛が走るのだ。カーテンを閉めて、光を遮断することにした。

 今日の朝ごはんは、お粥(五分粥)に味噌汁。入院して初めての具入りの普通の味噌汁だった。具は玉葱とわかめ。おかずは豆腐のあんかけと卵焼き。卵焼きは細かく切り刻まれていた。病院の食事にあまり期待はしていなかったが、まぁ、その辺の定食屋並みの味付けにはなっているようだ。普段は朝7時頃に朝食を取っているのに、ここでは8時過ぎにやっと朝食がでてくるものだから、腹はぺこぺこ。すべて残さず平らげてしまった。

 食べ終わった後は、点滴のスタンドを杖代わりに、歩行訓練。1階の売店に向かった。昨日買い物をしようと、1階の売店に降りたら休みだったので買いたいものが買えなかったのだ。今日は、weekdayなので開店しているはず。歯ブラシ、歯磨き粉、ひげ剃り等を購入。そのまま、洗面所に向かい、歯を磨いてひげを剃った。金曜日以来である。口の中が気持ち悪かったが、これでさっぱりした。

 昼飯は八分粥とほうれん草のお浸し、鳥肉のミートソース風煮込み、それに蜜柑である。結構な味付けであった。それにカロリー的にも問題はなさそう。こういった食事を続けていれば、多少は痩せるのであろう。

 午後はずっと雑誌を読んで過ごす。weekdayのテレビにろくなものはない。オリンピックも今一つの盛り上がりである。はっきり言って暇である。ネットにアクセスできないのがつらい。携帯電話かPHSとモバイルパソコンがあれば、いつでもどこでもアクセスできると考えていたが、これは大間違いであった。病院内では携帯電話は禁止なのである。緑の公衆電話の電話口にカプラをはめ込んで、ネットにアクセスする方法もあると聞いたことがあるが、残念ながら私はそのような機材を購入していなかった。

 仕方が無いので売店で買い込んだ雑誌を読んで過ごす。午後から妙に痰が絡む。痰が絡んで咳が止まらず、これが腹に響いて、痛いのだ。腹にずんと響く。痰に苦しみながら月曜の午後は過ぎてゆくのだった。

 夕方になって、KINちゃんがお見舞いに来てくれた。ネット上で私が行方不明になったとの噂から、会社に問い合わせてくれたらしい。彼のHPを見ても分かるとおり、彼も大変な時期なのに、忙しい合間を抜って蒲田まで来てくれた。有り難い話である。

 KINちゃんが帰った後はオリンピックを見ているうちに消灯になった。消灯時間は9時である。子どもじゃあるまいし9時に寝てられるかと思うかも知れないが、他にすることもないのだ。9時でも遅いくらいかもしれない。


back to my homepage


WebMaster:Kimihiko Uchida b obubeck@can.bekkoame.or.jp
or otherwise qzg00456@niftyserve.or.jp
©copyright 1998 Kimihiko Uchida