リハビリ

 手術中に、尿がたまらないように、尿道に管が突っ込まれていたのだが、これを取って貰う。どうやって取るのかと思ったら、力付くだった。看護婦がぐいと力を込めて、管を引っ張る。「いたーーーい!!!」思わず叫んでしまった。しかし痛いのはこれだけではなかった。尿道に傷が付いてしまっているため、尿を出す度に痛みが走る。

 おしっこをするのも、命懸けである。

 ご飯は流動食だった。固形物が全く入っていない、お粥と醤油味の澄まし汁、そしてオレンジジュース。昨日は何も食べていないのでお腹がすいている。全部食べてしまった。

 レントゲンを撮った後は、お昼寝。そして昼ご飯も流動食である。その間もずっと点滴がうたれている。このままずっと寝たままかと思ったら、看護婦はとにかく自分で動けと言う。自分で動いても傷口が悪化することはないうえ、下手に動かないと腸がくっついてしまい、後々問題が生じるらしい。そうは言われても、動こうとすると傷口が痛む。中からじわーっとくる痛みである。その上、咳をすると傷口に響く。

 2時過ぎに、会社の先輩が、私が会社に置いておいたサブノートパソコンを持って見舞いに来てくれた。ありがたいことである。漫画雑誌も買ってきてくれた。とにかく病室では暇なのである。こういった見舞品が一番有り難い。

 サブノートパソコンを使ってinternetにアクセスしようとするが、電話回線が部屋にはない。その上、この病院はグレーの公衆電話もないようである。入院中はネットにアクセスするのは無理なようである。

 テレビで長野オリンピックを中継している。開会式には興味が無いが他にすることもない。ボーっとテレビを見ているうちに、1日が過ぎてしまった。ずっとベッドに寝ているので、お尻が痛い。寝返りをうとうとするが、傷口が痛くてそれも出来ない。お腹を浮かして、痛みを和らげながら、眠りについた。


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