人事異動

 昨日当社では大幅な人事異動があった。ほとんど全ての社員の名刺が変わるくらいに劇的なものである。そして私はどうなったのかというと、企画室という部署に引っ張られてしまったのだ。

 皆さんは覚えているだろうか。先日のエッセイで私は企画室という部署の存在について言及した。経営者がやらなければならないことをやっているのだから、それなりの報酬が必要だろうし、そうでなければ、経営者がすべき仕事であって、部署を作って社員にやらせるべき業務ではないのではないかと。

 その考えは今でも変わっていない。しかしながら、経営者並みの報酬を貰うことは、日系企業にとっては不可能である。当然私の会社でも、そんなことは無理な相談だ。そうすると、私の考えを通すのであれば、当然、経営者がやるべき仕事に関しては経営者にやって貰うしかないと思うのである。そして、それが自分にとって不利であったり、考えに相違がみられたときには、潔く別の会社を探すか、その条件に甘んじるかの選択をすべきなのである。

 私の歳、そしてこの業界に入ったとき抱いた私の夢を考えると、会社との距離を再度見つめ直す時期に来ているのかもしれない。今回の人事異動は、「自分にとって仕事とは?」、「自分にとって会社とは?」という問いに対してもう一度一から考え直し、自分なりの結論を導き、それに従って、行動をおこすよいきっかけなのではないか思うのである。


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