債券型ファンドの元本割れ

 某銀行系投信会社の追加型公社債ファンドが元本割れになったと、昨日の日経新聞に報道されていました。組み入れていたペレグリン・インベストメンツ・ホールディングス社発行の米ドル建て社債1500万ドルが同社の経営破綻により満期償還されなかったため、元本割れとなったとのことです。

 この追加型公社債ファンドは3ヶ月毎に決算をするタイプです。一時期、某証券系投信会社が同様のタイプのファンドで、高利回りを武器に相当な金額にまで純資産を増やしましたね。この銀行系投信会社も、相当利回りが良かったのでしょう。直近での純資産額は775億円まで膨らんでいたようです。

 何故、このことが話題になるのか。投信は価格の変動する有価証券を組み入れているのだから、元本割れだって当然ではないかとお感じの方もいるでしょう。追加型公社債ファンドが決算時に元本割れすることは、非常に重要な経営上の問題を生じるのです。そのために、新聞記事になってしまうのです。それは何かというと、追加設定が出来なくなると言うことです。

 単位型投資信託の場合、顧客は設定時にのみ、購入が可能ですから、みんな10,000円で買うわけです。ですから、税金の計算も簡単。基準価額が10,000円以上になった時に、10,000円を超える部分に対して課税すればよいのです。ところが追加型投資信託の場合、価額が変動するので、顧客の購入金額が特定できない。そこで、平均信託金という制度があるのです。この辺の詳しい話は、投資信託コーナーの投資信託入門を参照して下さい。

 ところが、債券型投資信託の場合はこの平均信託金の制度がないのです。ですから、公社債投信は、決算時には10,000円にしてから受益者に購入して貰わないと、税金の計算が出来なくなるのです。そこで、追加型公社債投信の場合は、決算時に10,000円を超える部分を全て分配するように決まっています。また、決算時に元本が割れてしまった場合には、新規のお金を集めることが出来ない決まりになっているのです。

 追加型公社債投信、例えばMMFや短期公社債ファンド等は全て、『元本割れした場合は新規設定が出来ない』と受益証券説明書に記してあります。新規設定が出来なくなるのは投信会社にとっては死活問題です。そこで、元本割れをしないように工夫しながら運用しているわけですが、その辺に各投信会社毎に温度差があるようです。多少リスクをとって利回り向上を目指し、その分元本が割れてしまった場合はやむ無しと考える、今回の会社のような場合と、絶対に元本割れは避けようと考え、信用リスクや、価格変動性の高い商品の購入を極力控える会社と・・。ですから、この類の商品は業界全体として同じタイプの商品設計になっていますが、何処でも同じと考えて購入するのではなく、各会社毎にファンドの中身を調べるなり、どの程度のリスクをとっているかをチェックするなりしてから、購入することをお勧めいたします。ま、金利が高いときから運用を継続している会社で、資金が激しく減少したり増加したりする時期のないファンドがよいかと思いますよ。


ICQのメリット

 ICQというソフトがあります。知り合いがinternet上にいる時に、知らせてくれるソフトです。誰でも、チェックできるというわけではなく、お互いにICQソフトをインスツールしている必要はありますが、ICQをインスツールしている知り合いが、internet上にいれば、それがプロバイダーを利用していたとしても、知ることが出来るんです。チャットのような形で呼びかけることもできます。なかなか面白いソフトですよ。興味のある方は、こちらをどうぞ。

 最近、これをインスツールして、internetがとても快適になったんです。その理由を説明するには、私が「どこのプロバイダーを利用しているか」から、説明しなければなりません。私は普段、IIJ4Uというプロバイダーを利用しています。IIJというプロバイダーが提供している定額サービスなんです。つまり1ヶ月間、何時間利用しても利用金額は一緒というやつです。しかし、定額制のプロバイダーの悩みは、利用者が、繋ぎっぱなしにしてしまうこと。従量制だったら、時間が経てば経つほど金額がかさむので、見たいサイトを見終わったら利用者は直ぐにアクセスを切るでしょう。しかし、定額制の場合は、そう言ったコスト意識が希薄になることで回線が混雑してしまうんですよね。そこで、これを避けるためにIIJ4Uでは、一定時間以上情報が流れない場合、回線が自動的にきれてしまうんです。

 これがとても不便だったんです。一つのサイトにたくさんの情報がある場合、特に海外のサイトだったら、1ページを読み終わるのに数分間かかってしまうことだってあります。ところが、1ページを読み終わって、つぎのページにアクセスしようと思ったら、既に自動的に回線がきれている。結局、再度プロバイダーにアクセスし直さなければならないと言うことが多々あったんです。

 しかし、このICQをインスツールしてからそう言うことがなくなりました。先ほど説明したように、このICQというソフト、知り合いがinternet上にいるかどうかをチェックし続けてくれています。つまり何らかの情報を、流し続けているんですよ。そのために、情報が流れていることをプロバイダーが認識し、回線がきれない。ずっと、同じページを読み続けていても、回線が繋がったままなんです。

 それ以来、私の電話線は以前にもまして話し中になることが多くなりました。やはり、ISDNを導入しなきゃ、ならないかなぁ・・・。


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